キウイ摘果方法や時期を紹介!間引きして実を大きくしよう

キウイの摘果

キウイを育て始めて3年が経ち、今年初めてキウイが実りました。

まだまだ樹木を大きくしたかったので、キウイが実をつけることは正直想定していなかったのですが、

僕の農場は山に囲まれているため、蜂や蝶々などが自然と受粉を手伝ってくれ、

キウイの実がたくさん実ってしまいました。

初めてのキウイということで、こんなにも実がなるのかと驚いています。

調べてみると、たくさんの実が着くのは普通のことで、摘果をしないと大きなキウイにはならないということです。

今回は素人ながらキウイの摘果を行ってみました。

その時の方法や摘果のコツ等をご紹介していきます!

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キウイの摘果の時期

多くのサイトではキウイの摘果の時期は6月〜7月との記載がありました。

一応は上の期間が目安となっているのですが、

キウイの摘果時期は、キウイの大きさを見て判断したほうがいいです。

というのも摘果はなるべく形の悪い実や傷がついてしまっている実から行った方が、綺麗なキウイを残すことが可能だからです。

実が小さすぎる時に摘果を行ってしまうと、奇形のキウイや傷の有無の確認が難しいです。

そのためある程度大きくなって(傷や形の判断ができるくらいまで)から摘果をする必要があります。

6月〜7月といっても栽培地域によって気候も違うのでキウイ成育速度も異なりますよね。

またキウイは6月中に収穫時の約80%の大きさになります。

上記の点を踏まえ、キウイの大きさを確認しつつ、6月中旬までには摘果を行ったほうが無難であるということができるでしょう。

とはいってもキウイの結実の量はすごいので、実がたくさんなった場合はある程度実が小さい段階から摘果した方が、

実を大きくすることができます。

僕は6月初旬に行いました。(2023年)

摘果を行う理由

キウイは上にも記載した通り、たくさんの実をつける樹木です。

そのため、すべての果実に栄養を行き渡らせることが困難で、摘果を行わないと一つ一つの実が小さくなってしまいます。

実の大きさだけではなく、味にも影響が出てきます。

キウイは甘くて美味しい果物ですが、摘果をしないことでその甘み、旨味を損なってしまいます。

多くの果実もこの摘果が行われているのですが、

特にキウイはたくさんの実をつけてしまうため、余計に養分不足を引き起こしやすくなってしまいます。

上記の理由から美味しいキウイを作るには摘果が必要不可欠となります。

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キウイの摘果の方法

さて前置きが長くなりましたが、ここからキウイの摘果の方法をご紹介していきます!

いくつかやり方や見極め方があるため、1つずつ見ていきましょう。

基本的な摘果方法

まずは基本的なことからご紹介していきます。

キウイの特徴として1つの果枝に3つの花が咲き、3つの実がなることが多いです。

このためキウイはたくさんの実をつけることになります。

キウイの摘果

こちらは東京ゴールドかな・・・品種を忘れてしまったのですが、ヘイワード等のグリーンキウイではありません。

見てわかるように、3つに枝分かれしていますね。

そして真ん中のキウイが一番大きくてしっかりしているのが分かりますか。

真ん中の実が大きいのは、両端に比べ早く花が咲き早く実ったからです。

キウイの摘果

基本的には真ん中の一番しっかりしている実を残し、両端の実は摘果していきます。

この時、真ん中の実が傷ついていたり、形が変だった場合は両側のより良い方を一つ残して、あとは切り落としていきます。

キウイの摘果

ちなみに傷がついているとこんな感じになるので、とても分かりやすいといえば分かりやすいです。

葉っぱや幹の長さによって見分ける方法

上の方法が一番分かりやすいのですが、全てがすべて上のように実るわけではありませんし、

上の方法にすると、摘果しすぎてしまうこともあります。

キウイの摘果

例えばこんな感じで、1つの果枝から3つ出ているわけではなく、別々にしかもこのように近くに4つも実ってしまうことがあります。

なので上の方法だけだと少し説明不足になってしまうので、

次の見分け方として「葉っぱの枚数」や「枝の長さ」で検討していきます。

基本的に葉っぱ5枚に対して実が1つ程度が一般的です。これは目安として覚えておきましょう。

次に枝の長さによる見分け方です。

・10cm程度の短い枝の場合、枝3本に実が1個程度。

・20cm程の枝には2本に1個程度

・30cmほど枝には1本の枝に1個程度

・60cm程の枝には2個ほど etc…

上記が目安となります。

樹木が十分に大きくなっていなかったり、短すぎる枝の場合はなるべく実をすべて取ってしまった方が無難です。

どうしても残したいという場合は、1つか2つほど残してもいいでしょう。

補足説明
品種やキウイの樹木の成育状態によって上の目安は多少前後します。
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摘果の例

それでは実際に僕が行った摘果の例をご紹介していきます!

キウイの摘果の例

上が摘果前で、下が摘果後になります。

大体この枝は1.5mほどまで伸びており、成長著しいので少し多めに実を残しました。

キウイの摘果の例

左側が摘果前、右が摘果後です。

こちらも同じく枝が1m以上の大きなキウイです。植えてから4年ほど経過しています。

こちらは少し多めに残しすぎたかもしれません。もう少し摘果した方がいいでしょう。

こちらは40cm程の枝です。左側が摘果前、丸をつけたところに実がいつくかなっています。

目安では30cmで実が1つなので、一般的には残す実は1つですが、

今回は3つ残しています。2つでも良かったかもしれません。

キウイの苗

なぜかこのような小さなキウイにも実がなっていましたが、

このようにまだ上のエクセル線にも届いていないような小さなキウイが実ってしまった場合は、

実の大きさに関わらず早急に摘果してください。まずは樹木の成長の方を優先してください。

摘果後の様子

摘果して3ヶ月が経ちました。

キウイ

右側がヘイワード、左側がゴールド系のキウイです。

摘果したことにより、ここまで大きくなりました!(売るには少し小さいけど)

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キウイの摘果方法まとめ

いかがでしたでしょうか。

キウイの摘果の方法をご紹介しました。

長さや葉っぱの枚数などで摘果数は変わってきますが、正確に長さを測って摘果する必要はありません。

もちろん上記の方法は目安となりますが、

どの実を取るのか、どれくらい残してもこのキウイは大丈夫そうなのかをしっかり樹木を確認しながら摘果を行いましょう。

特に初めての場合は摘果をしっかり行い、必要最低限の実を残すようにしていきましょう。

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6 件のコメント

  • Masaさん、こんにちは!
    あわわわっ!根っこを切ってはダメなのですね。榊に申し訳ないことをしました…
    今はまずは根っこを張らせることが大切なのですね。
    余計なことなどとんでもございません!見ず知らずの者ですし、状況も目で見えなくて分かりにくいでしょうに、榊への愛が溢れる真心のこもった親身なご対応に心から感謝いたします。どうもありがとうございます。
    この先もしも枯れてしまったら、信頼できるMasaさんの元で苗を注文してまた一からチャレンジしたいと思います(^-^ゞ

    全て有機栽培とのこと、安心安全ですごく魅力的ですね。
    私は数年前までは全く意識していませんでしたが、コロナ禍以降からなるべく有機肥料や無農薬、除草剤不使用の農作物を意識して探して買うようになりました。地球にもそこで生きる生命にも出来る限りやさしくありたいものです。

    Masaさん、この度は本当にありがとうございました。
    サイトの更新も楽しみにしていますね♪

    • ハクセキレイ様

      いえいえ、また何かありましたらコメントしてください!

      ハクセキレイ様の農作物に対する想いに感銘いたしました。有機栽培は難しいですが、試行錯誤しながら頑張ってみます!
      こちらこそコメントしていただきありがとうございます。
      榊を大切にしてあげてくださいね!

  • Masaさん、こんにちは。
    ご多忙のところ、貴重なお時間を割いてご丁寧なご返答を頂きまして大変ありがとうございます。
    誠心誠意溢れるご返答に感激しております。
    助言頂いたとおり、大半は取り除いて何個か実を残しておく方法をとってみます。
    取る方法は指先でもぎ取ることしか頭になかったので、「ハサミを使用してあげて」とありドキッとしました。気をつけます。Masaさんにお聞きして良かったです!
    実がついているから成長が遅れるといった現象は見られないとのこと、実際の農園のご様子をお伺いできてとても参考になりました。

    はい、剪定は5月初旬に初めて行いました。同時に植え替えも。
    スリット鉢の中で根がみっちりボンバーになっていたので、調べてもよく分からず根をかなり切り込んで小さくしてしまいました。木がグラグラするくらいまで小さくです。無知で無謀でお恥ずかしいです。一時、枝葉がシュン…として葉がところどころポロポロと落ちるようになりましたが、新芽も出てきていてなんとか大丈夫そう、、かな?このようなことがあり、実を取ろうかどうしようか悩んでいたのです。
    Masaさんのご返答はとってもとっても為になり有難いです。快くご対応くださり感謝申し上げます。

    キウイは皮をむかずに、海塩をかけてそのまま食べるのが個人的には好きです。
    皮が甘酸っぱくて意外に美味しいんですよね!
    優しいMasaさんの元で育てられている木や果樹は幸せそうです(^-^)

    • ハクセキレイ様

      お返事ありがとうございます!少しでもお役に立てたならとても嬉しいです。

      ハサミを使用するのは、実を取るときに一緒に葉っぱもむしり取ってしまう場合があるためです。うまく実のみを取れるのならハサミは使用しなくても大丈夫です!

      なるほど・・・そうなると話は少し変わってくるかもしれません。実際にハクセキレイ様の榊の様子を見たわけではないため余計なことは言いたくはないのですが、
      もし根っこをかなり切ってしまったなら、実は全て取ってしまった方がいいかもしれません。
      根っこの長さは樹木の大きさに比例して成長していきます。頭でっかち(上に出ている部分だけ大きくて根が少ない)になってしまうと成育に支障をきたすことがあります。
      要は身長ほどの大きさの榊を維持するのに十分な根っこを要していましたが、かなり切ってしまったらその大きさの榊に十分な水分や栄養を吸収することが難しくなってきます。
      また新芽はより多くの水分を必要とするため、もし僕がそのような状況になったらおそらく新芽を切ります。あと数十cmほど詰めます。まずは根っこを張らせることに重点を置きます。
      (元々どれほどまで根が張っており、どのくらい切ってしまったのか定かではないため、上記は想像で書いています)

      これは僕の一意見です。いますぐ新芽を切ったり詰めたりすることはありません。しかし新芽が枯れてきたり元気がなくなってきたら、上記のことを思い出してみてください。
      間違ったことは言いたくないので一意見という認識でお願いします・・・!
      根っこを切る時は、根腐れを起こした時だけです。植え替えの際は絶対に根っこを切らずに、大きなポットに植え替えてあげてください。

      キウイの皮って食べることができるんですね!全て有機栽培で育てているため、キウイが取れたら試してみます!
      ありがとうございます!農作物は僕の子供のように育てているので、そういっていただけるととても嬉しいです!

  • Masaさん、はじめまして。
    榊のことでぜひプロのMasaさんのご意見をお伺いしたくコメントを失礼します。

    私は榊の木が好きで、趣味でベランダで苗から育てていて今は身長ほどの高さに育っています。
    2年目の今年、初めて花をつけてくれて、花が落ちたあとに緑色の実が残っています。
    実は秋に黒色に熟すそうですが、これを今のうちにもぎ取ろうかどうしようか迷っています。
    というのも、枝と葉をモッサモサに生い茂らせたいので、そのために必要な力が実にいってしまうとちょっと困ってしまいます。
    かといって安易に実をもぐと逆に木がショックを受けて力が無くなってしまうのではとも思えて悩んでいます。
    Masaさんでしたら実をどのようになさいますか?

    もし良ければ、お返事や助言をいただけたらとても嬉しいです。
    どうぞよろしくお願いいたします。

    追伸。キウイの実がころんころんで可愛いです!大きくなるのが楽しみですね。

    • ハクセキレイ様
      コメントありがとうございます。

      榊は生命力がとても強い樹木です。病気や水分不足、土の状態以外であまり枯れることはありません。身長ほどの大きさまで育っているなら根がしっかり張っており丈夫な榊とお見受けします。
      そのため、実を全て取ってしまったからといって、それが直接枯れる原因になるとは思えません。もし心配なら大半は取り除き、何個か実を残しておいてみはいかがでしょうか。
      成長を促すという目的で摘果はごく普通のことです。実を取り除くときはハサミを使用してあげてください。

      僕は榊の実は売り物として出荷する時以外は放置しております。実を全て取る労力はかなりのものですので・・・
      また当農園では榊を数百本植えてありますが、実がついてるから成長が遅れているといった現象も見られません。どちらかというと日当たりや土等が榊の成育に関係していると個人的には思っています。

      葉を茂らせたいということですが、剪定も行っていますか?身長ほどの大きさになっているなら剪定も必要になってきます。

      ありがとうございます!今年初めてキウイがなったのでとてもワクワクしています!

      少しでもお力になれたら幸いです。もし他にも質問があるようでしたらコメントしていただけると幸いです!

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