現在僕の農場には榊の他に何種類かの果物を植えています。
ブルーベリーも試しに2年前に植えてみたところ、しっかり成長し実をつけるまでになりました。
正直榊以外の農地が余っているため有効活用しようかなと考え、ブルーベリー畑を作ることにしました。
このブルーベリーは販売用というよりは、自家消費用にしようかなと考えています。
さて、今回はブルーベリーの地植えのやり方や、土の配合、株間についてなど、実際に僕が行ったやり方を紹介していこうと思います!
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地植えしたブルーベリーの種類
今回は以下の2つの種類のブルーベリーを植えました。

ハイブッシュ系のブルーベリーとラビットアイ系のブルーベリーです。
ブルーベリーの種類は大きく分けるとこの2種類しかないんですが、2つの種類のブルーベリーにはそれぞれ特徴があります。
ハイハイブッシュ系のブルーベリーの特徴
ハイブッシュ系のブルーベリーは、ノーザンハイブッシュブルーベリー、ハーフハイハイブッシュブルーベリー、サザンイブッシュブルーベリーの3種があります。
今回僕が植えたのは、ノーザンハイブッシュとサザンハイブッシュのブルーベリーです。
ハイブッシュ系のブルーベリーは比較的寒さに強く、暑さの耐性があまりないのが特徴です。
ノーザンハイブッシュは低温地域を好み、日本では北海道中部から東北、関東甲信越、北陸から中国山地、九州の高冷地が適所と言えます。
サザンハイブッシュは、ノーザンハイブッシュでは栽培困難な温暖な場所での栽培も可能です。
ただ、サザンハイブッシュは、ノーザンハイブッシュに比べ、寒さへの耐性がないので、冬に気温が下がりすぎると、冷害が発生することもあるので注意してください。
暑さ耐性 | 寒さ耐性 | |
ノーザンハイブッシュ | ✖️ | ○ |
サザンハイブッシュ | ○ | ✖️ |
詳しくはこちらのサイトも合わせてご覧ください。
ラビットアイ系のブルーベリー
基本的にハイブッシュのブルーベリーは寒冷地栽培に向いた品種ですが、
ラビットアイ系は温暖な気候の地域でも栽培可能な品種です。
ラビットアイ系はハイブッシュ系と比べ、土壌適応性がとても高いので、初心者の方でも比較的簡単に育てることが可能な品種です。
ラビットアイ系の詳しい特徴に関しては、こちらのサイトも合わせてお読みください。
僕の農場は山の中にあり、冬は霜が降りることもありますが、夏はとても暑くなります。
そのためどちらの品種が適しているのか分からなかったため、同じ数だけ植えてみることにしました。
ブルーベリーの植え替え・植え付けの時期
ブルーベリーに限らず、植物を植え替え、植え付けする時期はとても大切です。
この時期を間違えてしまうと、せっかく植えたのにすぐ枯れてしまうこともあるので注意が必要です。
ブルーベリーの植え付け・植え替えは10月〜11月、2月〜3月の間に行うのがいいでしょう。
寒さが厳しい時期に植え替えてしまうと、霜があり、根が凍ってしまい枯れてしまう可能性が高くなります。
農場の場所によって変わってきますが、温暖な地域であれば、まだ10月は暑い時があるので、11月または3月がベストでしょう。
寒冷地は2〜3月が適していると言われています。
植え替え・植え付けに必要な物
ブルーベリーの植え方に必要な物は以下の通りです。
・強酸性の土(ピートモスなど)
・腐葉土(堆肥)
・赤玉土
・土壌酸度計
今回は地植えの方法などで、鉢などは用意していません。

今回使用したのが、鹿沼土、ピートモスです。鹿沼度は弱酸性、ピートモスは強酸性の土です。
というのも、ブルーベリー栽培ではアルカリ性や中性の土だと枯れてしまう可能性があるからです。
ブルーベリーは水はけの良い土でPh5.0前後のやや酸性度の高い土を好みます。そのため普通の土のままでは栽培に適さないのです。

今回は水捌けをよくするために赤玉土、そして強酸性の土を作るために鹿沼土とピートモス(無調整)の2つを使うことにしました。
僕の農場はもともと茶畑で、酸性土壌でした。しかし何年も放置され、雑草が大量発生してしまっていたので、もう一度土を入れ替え、水捌けをよくするために上記2つの土を使用しました。
ブルーベリーの植え方(地植え)
それでは早速本題のブルーベリーの植え方について紹介していきます。
ブルーベリーの植え方は土の生成を気をつける以外は、他の植物と同じです。
穴を掘り酸性度を計る

苗を用意したらまずは穴を掘りましょう。
穴の大きさは苗や根っこの長さによって異なりますが、根がしっかり張ることができるように、しっかり耕しましょう。
また穴はなるべく深く掘るようにしましょう。ブルーベリーは乾燥に弱いため深植えします。

またこの時土壌の酸性度を計るのを忘れないようにしましょう。
すでに酸性度が高い場合は、鹿沼土やピートモスの量を減らす必要があります。

鹿沼土・ピートモス・赤玉土・腐葉土(堆肥)を入れる
上記の通り、やや強い酸性の土壌がブルーベリー栽培に適しているため、
鹿沼土、ピートモスを加え調整していきます。

その前にまずは腐葉土を入れます。腐葉土は大量に入れすぎないようにしましょう。
掘った穴の底が隠れるくらい入れれば大丈夫です。

次は鹿沼土を入れていきます。
鹿沼土とピートモスの割合の目安として、①鹿沼土:ピートモス:腐葉土=2:5:3、
②ピートモスの袋には鹿沼土:ピートモス=7:3
正直ピートモスは価格が高いので、なるべく鹿沼土の方をたくさん入れて節約したかったので、
僕は②の方のやり方プラス腐葉土を入れ、結果的に鹿沼土:ピートモス:腐葉土=6:3:1くらいの割合になりました。
赤玉土は除外しましたが、水捌けが悪い場合は赤玉土をしっかり混ぜ込んでください。

こちらがピートモスです。乾燥したピートモスは水を弾くため、湿らせた方がよく混ざるということですが、
しっかり鍬で混ぜ込めば大丈夫でした。

こちらが混ぜ合わせた後の土です。腐葉土の代わりに堆肥を使用してもOKです。
ブルーベリーは急激な栄養過多に弱い植物です。植え替えや植え付けで堆肥や有機肥料をたくさん与えてしまうと、樹木が弱り、枯れてしまうこともあります。早く大きく育てたい気持ちはわかりますが、植え付け時大量に堆肥や腐葉土等を入れないようにしましょう。
植え付け

鹿沼土や腐葉土、ピートモス、赤玉土等を入れたらその上に前述の土が入っていない普通の土を被せてあげてください。
前述の土の上に直接根を張ってしまうと根腐れしてしまい枯れてしまうことがあります。

しっかりしたブルーベリーはこのように鉢から取り出すと、鉢の形に根っこが絡まっている状態で出てきます。
このまま植えてしまってもいいのですが、ここでしっかりと土を落とし、根っこを広げてあげるとこの状態で植えるより早く根がつくので、少し一手間加えてあげましょう。
根っこが切れてしまっても、上の写真のように根っこが丸まった状態で植えると根っこが伸びず、樹木も成長しません。

これで完成です。
風が強く倒れそうでしたら、支柱をたてて補強してあげましょう。
地植え時の株間
株間や列間は樹木が大きくなってきた時にとても重要になってきます。
鉢植えでしたら、鉢を動かせばいいので、そこまで気にすることはありませんが、
地植えの場合、再度植え替えるのは手間がかかりますし、何より植物の根っこを痛めてしまう可能性があるので、なるべく避けたいですね。
いろいろ考えた結果、株間を約2〜2.5m、列間を2.5mとしました。
株間が1mではさすがに狭すぎるのであまりお勧めしません。逆に3mだと少し広すぎるかなあと思ったため、基本的には2.5mを基準にしました。
2m〜と書いたのは植えていくうちにかなりずれてしまったからです・・・
まあ地植えは鉢植えよりもブルーベリーはのびのび育つことができるので、株間は広めにとっておいてもいいかもしれません。
ブルーベリーの植え方,株間や土の配合方法(地植え)まとめ
いかがでしたでしょうか。
ブルーベリーを植える植えで気をつけることは土です。
土さえ間違えなければひとまずこの段階では大丈夫です。植える場所や自家受粉をするかしないかなどは、種類によって異なってきます。
ハイブッシュ系、ラビットアイ系でも特徴が異なります。
どの種類を植えるのか、その種類はどのようなブルーベリーなのかもしっかり理解してから植える作業に入りましょう。
上の記事ではブルーベリーへの肥料のやり方を写真付きで説明しています。もし興味がありましたら合わせてお読みください。
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