榊挿し木の成長過程 発根促進剤は必要ない?直植えの方がいい?

榊は自分の家でも育てることができると知っていますか?

「挿し木」という方法で榊を育てることが可能です。

榊の挿し木方法は?時期や水の量は重要?榊の増やし方,育て方はとても簡単!

2021年6月13日

こちらの記事で榊の挿し木の方法を詳しく説明していますので、合わせてお読みください。

もちろん榊はスーパーや花屋さんなどで売っていますが、毎月2回も買い換えるのは正直もったいないですよね。

僕は榊農家なので、榊の苗木がたくさん必要です。

正直お店で売っているのは国産なのか中国産なのか分からないものが多いですし、苗木を大量に購入しても費用がかさむだけです。

僕の山に榊が自生しているため、それらを切り、挿し木としました。

(写真1)

これは全部挿し木から育てたものです。

挿し木から育てた榊がどんどん大きくなってきたため、その挿し木の榊がどのような成長過程をたどるのかをシェアできたらと思います!

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挿し木直後の榊

挿し木のやり方や適した苗は上の「榊の挿し木の方法」に記載があります。

 

(写真2)

挿し木にするためにはこのような形状にする方が成長しやすいためこのように葉っぱを切ります。

挿し木の大きさは大体10cm〜15cm以内か物によっては10cm未満の大きさの挿し木もあります。

(写真3)

初期の状態はこのような感じです。

10cmといっても地中に埋めてしまうので、土から出ている部分は5cmほどでしょうか。

この大きさが基準となります。

榊の挿し木後数週間〜1ヶ月

挿し木をしてから1ヶ月〜数ヶ月の間で根っこが出てきたら挿し木は順調に育っているという証拠になります。

(写真4)

こんな感じで根っこが出てくれば上出来でしょう。

むしろ根っこが生えてこない挿し木は栄養や水分を吸収することができず、枯れてしまいます。

挿し木は数百本植えましたが、枯れてしまったものもたくさんあります。

(写真5)

このように、根っこが全くないとここまで大きくなったところで将来的には枯れてしまいます。

これらの榊はポットに入っていたのですが、少し引っ張ると簡単に抜けてしまいました。

これらは1年半くらい前に挿し木したもので、とても大きくなっていたので、とても驚きました。

普通根っこがしっかり張っていれば多少力をいれて引っ張っても抜けませんよね。

個体差はありますが、中にはこのように大きくなっても根っこがほとんど張っていないものもあります。

根っこが生えてこない個体は枯れてしまうと考えた方がいいでしょう。

挿し木後半年経過

挿し木をしてから半年たった榊を見てみましょう。

(写真6)

こちらが先ほど根っこ出てきた榊が半年たった状態です。

葉っぱが大きくなってきて、気持ち丈も伸びたでしょうか。引っ張っても抜けないため、

しっかり根っこが張っているのでしょう。

やはりポットの中よりは直植えの方が根っこは張りやすいです。

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挿し木をして1年後の榊

挿し木をしてから1年経った挿し木を見てみましょう。

(写真7)

いかがでしょうか。中には枯れてしまい葉っぱが全部落ちてしまったものもありますが、

上の写真と比べると葉っぱが大きくなり、しっかり成長していることがわかりますね。

でもこのように見ると本当に個体だがありますね。

小さい個体はあまり根っこが張っていないのでしょう。

(写真8)

続々と新芽が出てきています。

注意
葉っぱを切ったものや切っていないものがあります。正直葉っぱを切るべきか、切らない方がいいのかまだわかっていません。葉っぱを切るのは蒸散面積を増やすのが目的なので、切ることがマストではありません。そのため写真の中にも葉っぱを切ったものと切っていないものが混ざっています。

挿し木後1年半後

挿し木をしてから1年半ほど経つと、榊もかなり大きくなってきます。

(写真9)

こちらは「挿し木後半年経過」で見た榊です。

明らかに多くなってきていますね。以前までは葉っぱは6枚ですが、この写真では8枚で、

新芽も芽が出てきそうです。肥料は何も与えておらず、水かけのみですが、ここまで大きくなってくれました。

榊はもともと森の中にストレスなく育つ植物です。ポットに入れておくよりこのように土に直植えする方が成長がいいように思います。

もちろんポットに植えてもいいですが、大きくなってきたらポットを榊の大きさに合わせて変えていかなければならないので少し面倒です。

もし直植えできる場所があれば、ある程度挿し木が育ってきたら直植えしたほうがいいかもしれません。

挿し木後2年〜2年半

現在最年長の榊が挿し木をしてから2年〜2年半経っているものです。

(写真10)

雑草も混ざっていますが、緑のはほとんどが榊です。いかがでしょうか!2年経てば大分大きくなることがわかりますね。

(写真11)

こちらが2年〜2年半経った榊の中で一番綺麗に成長しているものです。見事に枝分かれもしていますね。

ここまで大きくなると、支えがないと曲がって成長してしまうため、大きくなってきたら支柱をさして矯正してあげてください。

(写真12)

こちらも全て大きくなっています。一番最初に見せた写真(写真1)と同じ榊ですが、

ここまで順調に育ってくれるとは思いませんでした。2年以上という長い期間でこれだけ?と思うかもしれませんが、僕からしたらこの成長は正直予想外です。

(写真13)

枝もここまで太くなっているのがわかります。2年半ともなると枝もしっかりしてきますし、

お店で売っているものよりも立派なものもあります。ここまで育てば挿し木は成功と言うことができるのではないでしょうか。

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榊の挿し木の成長に発根促進剤は必要か

多くの榊の挿し木の情報サイトで発根促進剤を使用しているのを見かけますが、

僕としては挿し木に発根促進剤を使用するしないであまり変化があるようには思えません。

僕自身も発根促進剤を使用したことがありますが、大きくなったのもありますが、もちろん枯れてしまったのもあります。

発根促進剤を使用したからといってしっかり成長する補償はありません。上記の通り個体差によってかなり変わってきます。

もちろん発根促進剤の使用はマイナスになることはありませんので、もしお手元にあればしようしてもいいのではないでしょうか。

ちなみに写真10〜13の榊には発根促進座は使用しておりません。

榊の挿し木の成長過程まとめ

いかがでしたでしょうか。

榊の挿し木の成長が目に見えるのは半年後くらいと見ておいたほうがいいでしょう。

なかなか大きくなりませんが、時間が経てば必ず大きくなります。

もし榊を挿し木から育ててみたいと思っている方は根気強く成長を待ってみてはいかがでしょうか。

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