昨年に挿し木をした苗が大きくなってきたので、挿し木の植え替えをしようと思い、この記事を執筆しています。
この記事を書いているのは11月30日です。
本当は寒くなってくる時期の植え替えは榊にとっては良くないのですが、
これが今年最後の植え替えのチャンスかと思い、挿し木の植え替えを行うことにしました。
榊の苗をお店から買うのもお金がかかりますからね。
このように榊を挿し木にして大きくしていく方が経済的にはいいでしょう。時間はかかりますが。
それでは榊の挿し木の植え替え方法等を見ていきましょう。
Table of Contents
榊の挿し木の植え替えの時期
まずは挿し木の植え替えの時期についてご説明していきます。
そもそも榊は暑さにはめっぽう強いですが、寒さには弱い植物(樹木)です。
そのため、寒い時期での植え替えは適していません。
猛暑の中での植え替えも苗を枯らせてしまう原因にもなります。というのも、
猛暑の中、根っこが張っていない状態だと水分を吸収することができず、すぐに枯れてしまう恐れがあるからです。
榊の挿し木を行う時期も同じですが、夏が終わり秋になり空気が変わってくる時期が一番適しています。
これは地域によっては変わってきますが、10月〜11月の中旬くらいでしょうか。まだ9月は暑い日が続きますからね。
または冬が明けて春になってくる3月〜4月でもいいでしょう。
挿し木のやり方は上の記事を参考にしてみてください。
榊の挿し木の植え替えの目安
それではどのような挿し木を植え替えることができるのでしょうか。
今回植え替える榊の挿し木はこちらです。
この榊は確か昨年の2月に挿し木をしたものです。1年足らずでここまで大きくなってくれました。
でも挿し木を植え替える目安になるのは「大きさ」ではありません。
一番大切なことは「根っこ」です。
どの植物にも当てはまりますが、植物は根っこから栄養や水分を吸収するため、根っこがあまり生えていない個体は植え替えてもすぐに枯れてしまう恐れがあります。
十分根っこが生えていない榊は後々写真付きで紹介していきますが、
挿し木を同じ時期にしても成長速度も、根っこの生え方も全く異なります。
ここでは、榊の苗を引っ張り、すっぽり抜けてしまわない個体を植え替えましょう。
根っこが生えていない挿し木は引っ張るとすぐに土から抜けてしまうので、わかりやすいと思います。
根っこがしっかり張っている個体はなかなか抜けませんので。
期間としてはやはり挿し木後半年〜1年ほど経っていて大きくなっているものは植え替えをしてあげたほうがいいかもしれません。
こちらに榊の挿し木からの成長速度を記事にしたものがあります。参考にしてみてください。
榊の挿し木の植え替え方法
それでは挿し木の植え替え方法をご紹介していきます。
まずは挿木用土から根っこを傷つけないように榊の挿し木をゆっくり抜いていきます。
この時に上記のように植え替え可能かどうかを確かめましょう。
これだけ根っこがついていたら100点です。
次はポットを用意します。直植えでもいいですが、今回は挿し木からポットに植え替える方法なので、今回はポットの中に植えていきます。
ポットの大きさは榊の根っこの長さや幅によって変えてあげてください。窮屈なポットだと植え替えた意味がなくなってしまいますし、結局すぐに植え替える必要がありますので、少なくとも根っこより一回り大きいポットを選びましょう。
上の写真のポットと根っこの隙間があれば大丈夫です。
最初にポットの3分の1ほど土を入れてあげます。
榊は水捌けがよく有機物が多い肥えた土を好むので、本当は腐葉土や赤玉土を混ぜた土を入れるのがベストですが、
なければないでプランター用の土を使用して大丈夫です。
今回僕が使用したのはこちらです。
僕の場合、結局ポットに植えた榊は大きくなったら最終的に直植えします。その時は有機物入りの土、腐葉土を混ぜ合わせてた土を使用しますが、ポットは普通の土でもしっかり育ってくれます。
こんな感じで土を入れていきましょう。手で土を少し押し固めてあげてください。
この時榊が曲がってしまわないように気をつけましょう。またすでに幹が曲がって育ってしまっている場合は、
植えるときに真っ直ぐになるように調整してあげてください。
最後は水をたっぷりあげて終わりです!
この鉢に植えてあった挿し木はほとんど根っこがしっかり生えていました。
植え替え後に新芽が枯れてしまった場合の対処法について記載しました。よろしければあわせてお読みください!
植え替えてはいけない挿し木
それではまだ植え替えてはいけない榊はどのようなものなのかをご紹介していきます。
上の部分はしっかり育っていますし、一見元気そうですが、ご覧の通り根っこが全く生えていません。
赤丸の部分にほんの少しだけ根っこが生えていましたが、この個体の大きさに根っこの量が全く足りていません。
おそらく植え替えても枯れてしまう可能性が高いです。今後根っこが生えてくるようでしたら植え替え可能です。
こちらは全く根っこが生えていませんでした。同じ時期に同じ条件で植えたのに、
どうしてこうも個体差が出てしまうんでしょうかね。
正直根っこが全く生えていないものは、この先生えてくる可能性も低いため捨ててしまってもいいでしょう。
こちらはどうでしょうか。下の部分に少しだけ根っこが生えていますね。
しかしこれも植え替えない方がいいでしょう。
この挿し木も上の部分が大分大きくなっています。その割に根っこがこの程度だと正直十分な栄養を吸収できません。
もし個体が小さければ植え替え可能かもしれません。
榊の挿し木の植え替え方法まとめ
いかがでしたでしょうか。
榊の挿し木の植え替え方法は正直簡単ですが、植え替え可能かどうかを見極めるのは慣れるまで少し難しいかもしれません。
根っこと個体の大きさを比較し、根っこがあまりにも少なすぎる場合は植え替えはやめましょう。
また植え替えたら水をあげることを忘れないようにしましょう。
榊を育てる上で水やりはとても重要です。
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