榊の植え替え時期はいつでもいいと思っている方はいませんか?
確かに榊は暑さに強く生命力に溢れた樹木ですが、植え替える時期を間違えると枯れてしまうことがほとんどです。
そんな僕も榊農家ながら植え替え時期を1ヶ月ほど遅く行ってしまい、
せっかく生えてきた新芽をもう少しで全て枯らせてしまうところでした。
もし植え替え時期を間違えて新芽が枯れかけてしまった場合諦めてはいけません。
実は対処法が存在します。
今回はタイトルのように、植え替え時期や、植え替えにより新芽が枯れてかけてしまった際の対処法についてご紹介していこうと思います!
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榊の植え替え時期
植え替えは基本的には鉢などで育てている榊を地植えすることを指します。
一般的な植え替え時期は3月〜4月、10月〜11月頃です。
榊は寒さに比較的弱い樹木のため寒い時期の植え替えは控えましょう。
榊は暑さには強いから夏に植え替えても大丈夫と思う方もいるかもしれませんが、夏の植え替えは絶対にしてはいけません。
確実に枯れます。
というのも根がしっかり張っていないため、水分を吸収することができず、猛暑ですぐ枯れてしまいます。
上記が榊の植え替え時期、またはその説明ですが、
今回僕が行ったのは、一度地植えして成長した榊を抜根して植え替えを行いました。
この行為は根っこを傷めてしまうためあまりおすすめする方法ではありませんが、
どうしても移動する必要があっため、植え替えを行いました。
地植えした榊の植え替えする時期も基本的には上記と同じで、3月〜4月、10月〜11月頃です。
植え替えによる新芽が枯れた症例
僕の経験上、鉢やポットから植え替えをした場合、新芽が枯れるということはあまり起こりません。
写真の通り赤い新芽の部分が全て垂れ下がってしまい、今にも枯れてしまいそうになっています。
今回4本地植えの榊を植え替えたのですが、全ての新芽がこのような状態になってしまいました。
ちなみに植え替える前はしっかりとした葉っぱだったので、植え替えが原因であることは明らかです。
5月の初旬は夏日だったこともあり、植え替え時期としても適していませんでした。
ちなみに赤い新芽は日光の当たり過ぎにより焼けてしまっている状態です。あまりいい状態ではありませんね・・・
今回行った作業や榊の状態は以下の通りです。
・地植えしてある榊を鍬で掘り起こし植え替え
・5月初旬に実施
<榊の状態>
・地植えして2〜3年経過
・新芽が出てきている
植え替えにより榊の新芽が枯れてしまう理由
地植えの榊の植え替えで新芽が枯れてしまう理由としては以下の点を挙げることができます。
・根っこを切ってしまった
根本的なことですがおそらく上記2点が新芽が枯れてしまう原因です。
新芽は生まれたてでとても繊細です。少しでも水分が不足すると一番最初に元気がなくなるのは新芽です。
地植えしてある榊は結構根っこが張っています。それを無理やり鍬で掘って引き抜いたため根っこが切れてしまいます。
そうすると必要十分な水分を根っこから吸収できず、水を上げても新芽から元気がなくなっていきます。
植え替えにより新芽が枯れてしまった場合の対処法
それでは対処法を紹介していきます。
まずは植え替えが終わったらバケツ一杯ほどの水をかけてあげましょう。
植え替え時の水やりは、榊の水分吸収のための他に、土を根っこに馴染ませる役割も果たしています。
成長している榊を植え替えた際にはたくさんの水を与えてください。
さて、上記の通り新芽が枯れてしまう原因は根っこから水分を十分に吸収できないためです。
そのため対処法として、根っこから十分に水分を吸収できる大きさまで切り返しを行うといいでしょう。
要は切るということです。
このように3分の1くらい切ってあげるといいです。
要は水分供給する箇所を減らし、その分を他の部分に水分を供給できるようにしているのです。
イメージとしては4本の枝があるとそれぞれ25%ずつ水分を供給しなければなりませんが、2本の枝を切り落としてしまえば、残りの2本に50%ずつ供給することができますよね。
それと同じことをしてあげます。
切り返しを行ったら、切り口から病気に感染しないように保護してあげる必要があります。
トップジンMペーストという薬を切り口に上の写真のように塗ってあげてください。
赤丸の部分がトップジンを塗った場所です。切った場所にはしっかり塗るようにしましょう。
また水やりを行うことも忘れないようにしましょう。植え替えたばかりの場合は、土が乾いていたら水をあげるようにしてください。
榊植え替え時新芽が枯れた時の対処法まとめ
いかがでしたでしょうか。
地植えをした榊の場所を動かしたい時ってどうしてもありますよね。
太陽が当たりすぎていたり、当たらなすぎたり単純に場所を変えてみたかったりと、当初の計画通りにはいかないものです。
僕は今回7本の地植えした榊を植え替えました。
3年も経つと根っこがしっかり張っているので、抜くのも大変ですし、植え替え後根をしっかりつけさせるのも不安になります。
新芽が生えてきている時期に行うと僕のように新芽が枯れてしまうこともあります。
植え替えの時期と、植え替え後のケアをしっかりすることで、問題なく榊を植え替えることができます。
まあ一番は植え替えをせずにずっと同じ場所で育てることなんですけどね!
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