榊の挿し木方法は?時期や水の量は重要?榊の増やし方,育て方はとても簡単!

神棚や神社でよく使われている「榊」。みなさんも一度は見たことがあるのではないでしょうか。

しかしこの榊、純国産の榊の流通量はわずか1割と言われています。

ほとんどが中国産だということをご存知でしたか?

実際僕もスーパーや花屋さんで何度か榊を見たことがあるのですが、ほとんどが中国産でした。

前置きが長くなりましたが・・・

やっぱり外国産のものより国産の榊をみんなに使って欲しいという思いで、現在国産榊の栽培を行っています。

その中で培った榊の挿し木の方法について今回は紹介していきます!

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榊(さかき)の挿し木の方法

榊は種からも育てることができます。

しかし大量に栽培する場合には「挿し木」が一番有効な方法です。

また個人的には種からよりも安定して早く育てることができると思っております。

今回使用する榊の挿し木の元は、僕の山に自生している本榊を使用します。

榊の枝を10〜15cmほどにカット

挿し木に使う枝は元気な枝を使用しましょう。枯れていたり、曲がっていたり色が変わっているものは使用しないようにしましょう。

真っ直ぐの茎がベストです。

状態がいい枝を見つけたらそれぞれを10cm〜15cmにカットしていきましょう。

そして切り口を写真のように斜めに切るようにしましょう。そうすることで茎から水を吸いやすくなります。

葉っぱを2,3枚残し半分にカット

10cm〜15cm幅に切った枝には葉っぱがたくさんついていることでしょう。

葉っぱは余計に水分を吸ってしまうため、2、3枚程度残してあとは切ってしまいましょう。

また必要に応じて2、3枚の葉っぱを写真のように半分に切ります。

これは蒸散面積を増やすことが目的です。

葉っぱを切ってもしっかり新芽は生えてくるのでご安心ください。

またこの写真には赤い新芽がまだついている状態ですが、なるべく新芽も取ったほうがいいです。

補足説明
「必要に応じて」と記載しましたが、正直葉っぱを切っても切らなくても成長に違いを感じることができませんでした。しっかり管理をしていれば簡単に枯れることはありません。しかし管理があまりできない状況なら葉っぱはカットしたほうが多少は違いがあるでしょう。

鉢に土を入れ植える

準備が整ったら鉢に土を入れ、上記のような状態にした枝を下記の写真のように挿していきましょう。

わざわざ土を掘って被せて〜ということはしなくても大丈夫です。そのまま挿してしまってOKです。

ただ挿し木同士の間隔が狭いと、根っこが絡まってしまい植え替えをするとき大変になりますので、

このようにある程度間隔を開けて植えるようにしてください。

土はごく一般的な挿し木土(赤玉土)を使用しています。赤玉土の大きさは様々ですが、

挿し木に適している赤玉は小さなタイプの赤玉土です。

これで挿し木は完成です。以下では育て方について説明していきます。

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挿し木の時期や水かけの頻度

植物を育てる上で、植える時期や水の量や頻度というのはとても大事になってきます。

時期を間違えると育つどころかすぐ枯れてしまうし、水が多すぎると根を腐らす原因に、少なかったら枯れてしまう原因になります。

榊はそもそも暑さには強く、日陰でも育つことができますが、寒さには弱いのが特徴です。関東から南の地域でのみ生息し、関東以北では生息しておらず、代わりに姫榊が使われています。

このことから分かるように11月〜2月の寒い時期に植えるのは適していません

経験上1月や2月に挿し木を行っていましたが、思うように大きくならなかったり、根っこが生えずに枯れてしまったものもあります。

僕が考えるベストなタイミングは、少し暖かくなってきた3月〜4月、梅雨の前、10月〜11月頃です。

5月くらいに新芽を出すのですが、新芽は水がないとすぐ枯れてしまうため、新芽が生えてくる時期も避けたほうがいいでしょう。

1月×気温が低すぎる
2月×上記と同じ
3月
4月
5月×新芽が出てくるため
6月
7月
8月×気温が高すぎる
9月×上記と同じ
10月
11月
12月×気温が低すぎる

 

 

 

 

 

水かけは一番気をつけなければいけないポイントです。

榊はとりあえず水に挿しておけば2週間は枯れません。それくらい強い植物です。

しかし水がないとすぐ枯れてしまいます。挿し木は根っこが何もない状態で、斜めに切った枝から水分を吸収するしかありません。そのため切り口が乾かないことが絶対条件になります。

春や秋は1日1回夕方か朝に水をたっぷりかければ問題ありません。しかし夏場はすぐに土が乾いてしまうため、朝、そして太陽が落ち涼しくなってきた頃にもう1度水かけが必要です。

寒い時期は2日に1回程度で大丈夫です。土が乾いているなと思ったら水をあげてください。時間帯は朝がいいです。夕方に水をやると、夜気温が下がった場合凍ってしまい枯れてしまいます。

注意
挿し木をした日は、水をたっぷりあげてください。土を馴染ませる目的もありますが、水分の不足が挿し木が一番枯れる原因になるためです。初日は少しかけすぎかな?程度の水をかけてあげましょう。

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日向に置くべきか、日陰に置くべきか

榊は暑さに強いですが、太陽に当たりすぎると、葉っぱが赤くなってしまうことがあります。かといって完全な日陰で育てると大きくならず、葉っぱに白い斑点がついてしまう恐れもあります。

綺麗に育てるためには、日光と日陰どちらも必要になってきます。

半日陰が一番ベストの場所です。

日が当たりすぎて、水分が足りないとこのように葉っぱが赤く焼けてしまうことがあります。

榊は耐陰性があるため直射日光が当たる場所よりかは、日陰で育てたほうがいいです。

成長過程

挿し木は本当に個体差があって全てが同じように育つわけではありません。

基本的に挿し木をしてから1ヶ月ほどで根っこが生えてくると言われていますが、

こちらの挿し木は挿し木をして3週間ほどで根がこれだけ生えてきました。

逆に数ヶ月根が生えない個体もあります。

こちらは上の根っこが生えてきた挿し木を土に植え替えたものです。挿し木をしてから約半年ほど経過しています。

アイキャッチ画像にも使用しているこの榊は、もちろん挿し木から育てたものです。おそらく2年〜2年半くらい経過していると思います。

このくらいの大きさになったら農場に移植していきます。

これまで100本ほど挿し木から育てた榊を太陽光パネルの下に植えました。ほかにも上の写真のように自宅で挿し木を育てています。

榊挿し木の成長過程 発根促進剤は必要ない?直植えの方がいい?

2021年11月25日

こちらの記事に榊の挿し木の成長過程を共有しました!

挿し木〜2年半ほどの成長過程を見ることができます。もし榊の挿し木はどのように成長していくのか気になる方は合わせてお読みください。

また発根促進剤についての記載もあります。榊の挿し木に発根促進剤は必要なのか気になる方は参照ください。

榊栽培肥料のやり方や種類,量を写真付きで紹介!鶏糞,発酵油かすを使用

2022年1月5日

また挿し木をした後の肥料のやり方も記事にしましたので、合わせてお読みください。

榊の挿し木の方法は簡単!

いかがでしたでしょうか。

榊の挿し木はとても簡単で失敗することはないと思います。

しかし挿し木の管理はとても難しいです。水やりを特に意識してください。

挿し木を実際に植えるまでには1年以上かかります。根気強く育てていきましょう。

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