サカキ輪紋葉枯病原因と病気の対処法を紹介

榊がかかる病気はいくつかありますが、完全に枯れてしまう病気は数多くありません。

榊葉っぱが赤,茶色,白い斑点ができたら病気?対処法や原因は?写真で紹介

2021年7月11日

榊がかかる病気については上の記事でも紹介しています。

今回紹介する「輪紋葉枯病」という病気は、榊が枯れてしまう主な原因の一つです。

輪紋葉枯病にかかった榊を放置しておくと、最悪の場合枯れてしまいます。

この輪紋葉枯病。榊農家として今年で4年目となりますが、当農場でも確認されました。

輪紋葉枯病を防除するには「ボルドー水和剤」等を散布する方法がありますが、

当農園では榊を含め全ての農作物に農薬を使用しないため、今回は農薬を使用せず、

輪紋葉枯病にかかってしまった榊を救う方法を考えてみました。

 

スポンサーリンク

 

サカキが輪紋葉枯病にかかってしまう原因

輪紋葉枯病の発生時期は5月下旬から11月下旬であり、

輪紋葉枯病を発病させる病原菌が好む温度が20度から25度とされています。

また雨が多く多湿の時期に繁殖が進むようです。そのため梅雨明け後の7月下旬から8月にかけてはあまり繁殖しないとされています。

近年の異常気象により気温が上昇し、4月あたりから気温が20度に到達したり、今年は11月になっても夏日を記録する地域もあるため、上記の期間は目安と考えましょう。

また栽培場所にも関係しています。

日射量が多く、紫外線量が多い場所で輪紋葉枯病の発生が特に多くなります。

榊が輪紋葉枯病にかかってしまう原因は病原菌の繁殖体が葉っぱに付着することにより感染します。

病斑ができるまでの期間は2〜3日ととても短く、樹木全体にも短期間で伝染してしまう可能性があります。

鳥取県が研究結果を出しているため、詳しい原因についてはこちらをご確認ください。

輪紋葉枯病に感染したサカキ

それでは輪紋葉枯病に感染した榊はどうなってしまうのかを写真と合わせて紹介していきます。

上の写真のように、輪紋葉枯病感染すると葉っぱが枯れてしまい落葉してしまいます。

榊は常緑樹のためこのように落葉している場合は、輪紋葉枯病を疑いましょう。

次に輪紋葉枯病に感染した葉っぱを見ていきます。

輪紋葉枯病に感染した葉っぱは上の写真のように、輪紋を描くため一目瞭然です。

また白い粒状に見えるものは輪紋葉枯病の繁殖体です。

これらが他の葉っぱや枝に付着することにより感染が広がっていきます。そのため放置しておくと木全体が感染してしまい、枯れてしまうということです。

スポンサーリンク

輪紋葉枯病に感染したサカキの対処方

それでは輪紋葉枯病に感染した榊はどうすればいいのでしょうか。

放置しておくと枯れてしまうのを指を咥えて待っているだけになってしまいます。

1つ目の方法は輪紋葉枯病に感染した枝を全て切り落とすことです。

輪紋葉枯病は枝にも感染します。

感染して枯れてしまった枝には気温が高くなってくる5月頃に繁殖体が形成されます。

そのため感染源である枝を除去することにより、これ以上の感染を防ぐことができます。

比較画像です。

当農園の榊も、病気に感染して枯れてしまった榊の枝を全て切断しました。

榊はある程度枝を切っても新芽が生えてくるので、必ず枯れてしまった全ての枝を切るようにしましょう。

また切断部分には、他の病気の感染を防ぐためにトップジン等を塗っておきましょう。

¥664 (2022/05/08 21:37時点 | Amazon調べ)
\楽天ポイント4倍セール!/
楽天市場
\ポイント5%還元!/
Yahooショッピング
注意
切った枝はその場に放置せず必ず処分するようにしてください。

2つ目の方法として、輪紋ができた葉っぱを全て取り除くことです。

こちらの写真でもわかるように、葉っぱにも病原菌が付着しています。

感染した葉っぱが落葉し、他の正常な葉っぱの上に落ちるとすぐに感染してしまいます。

感染した葉っぱも必ず取り除くようにしてください。

落葉した葉っぱも可能な限り取り除きましょう。風で舞ってしまい感染を広げてしまう可能性があります。

これらは病原体が活動しだす5月までに行いましょう。

冬の間に感染源を絶ってしまえば、感染を防ぐことが可能です。

輪紋葉枯病に感染させないために

輪紋葉枯病の感染原因としては上記のとおり、日射量と紫外線量です。

日が当たりすぎていたりする場所に榊を植えていませんか。

榊が好む場所は半日陰です。確かに日があたれば榊の成長速度は上がりますが、

日が当たりすぎると葉っぱが焼けてしまい、赤くなってしまうこともあるので病気以外にデメリットは多いです。

また北向きの斜面では紫外線量が低下しないため、榊栽培には適していないようです。

そのため高い木々に囲まれている南向きの斜面での生育が適しています。

こちらの写真は上で紹介した輪紋葉枯病に感染した榊です。

輪紋葉枯病に感染したのは確かに南側の太陽の光が当たる場所です。北側の火が当たりにくい部分はまだ感染している様子はありません。

また剪定や収穫をする際に、榊が輪紋葉枯病に感染していないかこまめに観察することも重要です。

サカキ輪紋葉枯病原因と病気の対処法まとめ

いかがでしたでしょうか。

輪紋葉枯病は榊が枯れてしまう病気です。感染している葉っぱや枝を見つけたらすぐに対処する必要があります。

またこれから榊を植える場合は、榊を植える場所にも注意してみてください。

何か質問がありましたらコメントしていただけると幸いです。

スポンサーリンク

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA