2023年現在イチジクを育て始めて3年が経ちました。
全部で23本・・・25本かな植えているのですがなんとか全て大きくなってきました。
実もいくつかできてきた矢先、ある記事で「イチジクのPhは7.0ほどがいい」という文言を目にしました。
僕の農地はもともとお茶畑で、その生産方法から比較的酸性度が高い土壌ということを認識していたので、
これはまずいと思い、初めてイチジク畑のPhを計ってみました。
まあ結果は思ったとおり酸性に偏った土壌ということがわかったので、今回は有機石灰を使用してPhの調整に挑戦してみました。
本当は植える前に土壌改良をすべきなのですが、今回は植えた後に行うことができる土壌改良の方法をご紹介します!
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農地のPh
イチジク畑と言っても僕の畑はあまり大きくないのですが(300m2ほど)、
それでも20本以上育てているので、やはりPhはしっかりと計測していかないといけません。
今回はイチジク畑の中でもイチジクの周りを中心にPhを計ってみました。結果は以下の通りです。
イチジクに適しているPhはみなさんおっしゃっていることがバラバラなのですが、
大体6.5〜7.2中には7.2〜7.5というようにアルカリ性の土でも大丈夫ということです。
僕のイチジク畑はご覧の通りほとんどがPh6.0以下というイチジクには比較的強い酸性土壌となっています。
僕なりになぜ、同じ畑内でここまでPhに差があるのか考えた時、おそらく植えた時期に関係しているのではないかという考えに至りました。
僕は全ての作物を有機栽培で育てているため、基本的に植える際や元肥に鶏糞を使用します。
鶏糞はアルカリ性のため、今年植えたイチジクはまだ植える際に撒いた鶏糞の成分が残っているのではないかと思います。
しかし植えてから数年経っている土壌はどんどん酸性化しているということでしょう。
使用した有機石灰
土壌改良によく用いられる消石灰があったのですが、消石灰は植え付け後は使用することができないので、
今回は有機石灰を使用することにしました。
今回使用したのは、卵の殻を使用した有機石灰です。
上にも記載しましたが、僕の農場は全て有機栽培なので苦土石灰よりも有機石灰を選びました。
カインズで20kg700円で購入しました。
こんな感じで見た目は石灰ですが卵の殻の破片があります。
こちらを選んだ理由としては、多くの有機石灰のアルカリ分は40~45%と苦土石灰の55%と比べてあまり高くありません。
しかしこの商品はアルカリ分50%なので苦土石灰にも引けを取りません。また多くの卵の殻が主な成分となっているので、カルシウム豊富でカルシウム欠乏症対策にももってこいです。
ただ消石灰や苦土石灰と比べて土壌を中和する力は弱いです。
イチジク畑の土壌改良のやり方
イチジク畑の土壌改良のやり方は至ってシンプルです。
まず必ず土壌改良をする前に必ずPhを計ってください。
有機石灰なら効きすぎるということはありませんが、念の為どれくらい入れればいいかの指標になりますので。
有機石灰の撒き方ですがこのように根本以外に円を描くように散布していきましょう。
根元にはなるべく撒かないように注意してください。
イチジクの根っこは横に伸びていくのですが、どこまで伸びているのか見ることはできませんよね。
根っこがどこまで伸びているかを推測するには、枝の伸び具合を参考にしてみてください。
上の画像だと、青の円付近まで枝が伸びています。
石灰が風で飛んでしまいわかりにくいかもしれませんが、その円の部分に石灰を撒くようにしましょう。
植えてしまった後に石灰を撒く場合は土に混ぜ込む必要はありません。
雨で徐々に地面に溶けていくのでそのままで大丈夫です。
石灰の量ですが、商品の袋には10aで果樹は150kg〜240kgを目安に散布と記載があります。
10aは一辺が10mなので100m2あたり上記の量と言えますね。
そのため大量に使用しないと効果は薄いということでしょう。
イチジク土壌改良まとめ
いかがでしたでしょうか。
まずは大量に撒く前に少しずつ状態を見ながら石灰を撒いていきましょう。
アルカリ性に傾きすぎたら元も子もありませんからね。
石灰が完全に土壌に染み込んでからまた同じ場所でPhを測定し比較してみたいと思います。
効果が薄いようでしたらさらに有機石灰を散布する予定です。
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