10月下旬から11月にかけてキウイの最盛期となります。
僕の農場でも本格的にキウイを育て始めて今年初めての出荷となります。
現在僕の農場では「ヘイワード」「香緑」「東京ゴールド」「ゴールデンキング」「レッドキウイ」「アップルキウイ」erc….とたくさんの種類のキウイを栽培しています。
どうやら僕の農場はゴールド系のキウイがあっているようで、緑系よりゴールド系の方が成長がいいです。
さて、今年初めてキウイを収穫、出荷するということで、
キウイの収穫時期や出荷方法等を今回は紹介していきます!
Table of Contents
キウイの糖度を基準とした収穫時期の目安
キウイは追熟が必要なため、柔らかくなってからの収穫やとても硬い状態での収穫は向いていません。
基本的にお店に売っているキウイも少し硬い状態で販売されており、
購入後すぐに食すことはできませんよね。
ご家庭でりんごと一緒にキウイを置いてあるのを見たことがある方もいるかもしれません。
キウイは収穫直後はそんなに甘くありません。
追熟をすると甘くなるのですが、収穫時の糖度が低いと追熟しても甘くないキウイとなってしまいます。
特に緑系のキウイが顕著なのですが、目安となる糖度があるのでご紹介していきます。
緑系キウイ(ヘイワード・香緑等)の収穫時の糖度の目安
追熟後のヘイワードの糖度は約13〜15度程度(誤差あり)とされています。
香緑の糖度はヘイワードより高く約14〜16程度とされています。
適当に収穫して追熟すればどんなキウイでもここまで甘くなると思ったら大間違いです。
上で記載の通り、収穫時にある程度の糖度がないと追熟しても上記のように甘くなりません。
この収穫時の緑系のキウイの糖度の目安が糖度7度ほどと言われています。
個体差もあって全てのキウイの糖度を測ることはできないので、10個ほど測って平均が糖度7程度でしたら、
追熟することにより上記の糖度まで上がる可能性が高いということです。
そのためまずは糖度を測る用のキウイを収穫して、平均が糖度7前後なら収穫するようにしましょう。
ゴールド系キウイの収穫時期
ゴール系のキウイは種類によって糖度は異なりますが、
基本的に緑系のキウイよりも糖度が高く、約14〜17度ほどとされています。
ゴールド系のキウイは緑系のキウイとは異なり、追熟は長い間行いません。そのため収穫したらなるべく早く出荷する必要があります。緑系の方がもちはいいです。
上記のためゴールド系キウイは収穫時期にはある程度高い糖度を要求されます。
ゴールド系の収穫時の糖度の目安はあまり明文化されていません。
しかし上記の通りゴールド系のキウイはあまり追熟を行わないので、収穫時の糖度は平均して13度ほどあるとお客様が食べてくれる時にはさらに甘くなっていると思います。
キウイの糖度の測定方法
キウイの糖度を測定するには糖度計を用いましょう。
こちらが僕が使用している糖度計です。
特にこだわりはないですが、あまり誤差がないものを選ぶようにしましょう。
今回はゴールドキウイを参考に紹介していきます。
このタイプは糖度を測定する窪みに果汁を垂らすだけて糖度を測定してくれます。
キウイの果汁を絞ってこのように窪みを満たします。
ちなみにキウイは硬すぎるとほとんど果汁は出ませんので、緑系のキウイは頑張って絞る必要があります。
何回か測定を行ったうちのサンプルの一部です。
左側が12.2度、右側が13.8度です。このように糖度に誤差がありますが、これはどうしようもないことです。
そのため10個ほど測って平均値を出しましょう。
キウイの出荷方法
平均糖度を算出したら、キウイを収穫し出荷しましょう。
今回出荷した場所は毎回お世話になっているJAさんです。
用意するものはキウイを入れるビニール袋と、ビニール袋の封を閉じるバッグシーラーです。
ビニール袋は穴が空いているタイプを選びましょう。
上記2点はカインズなどのお店で購入可能です。
僕が卸しているJAでは、袋の中に何個キウイを入れる等の決まりはなかったので、今回は6〜7個のキウイを入れてみました。
たくさん入れすぎると封をしにくくなってしまうため、ある程度余裕を持たせましょう。
あとはバッグシーラーでこのように封をしたら完成です。
緑系のキウイを出荷する場合はシールをビニールに貼り、追熟が必要なこと等を記載するとお客様もわかりやすいのではないでしょうか。
キウイの出荷方法や収穫時期まとめ
いかがでしたでしょうか。
キウイの出荷方法はとても簡単ですが、収穫時期を見極めるのはとても大変です。
今回初めての収穫だったので、1週間おきに糖度を測りどの程度がベストなのか等手探りの状態でした。
慣れてくればもう少し簡単に見極めることができるのかな・・・
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