榊元気がない時の原因や対処法

榊を育てていると、必ず元気がない個体が出てくることと思います。

明らかに病気の場合を除いて、榊の生育が悪くなったり、

元気がなくなったりする原因はパッと見ただけでは分かりません。

いくつかの要因が重なって榊の元気がなくなっていくので、

まずは何が原因かを究明する必要があります。

大きくなった榊はすぐに枯れることはないので、焦らず慎重に原因を解明していきましょう。

今回は榊の元気がなくなった時の原因やその対処法をいくつかご紹介していきます!

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榊の元気がなくなってしまう原因

元気のない榊

それでは以下で榊の元気がなくなってしまう原因をいくつか紹介していきます。

水分バランスが崩れている時

榊が好むのは多少湿り気がある半日陰の場所です。

榊を育てている場所が過乾燥気味の場所や、加湿状態の場所だと榊の元気がなくなってきます。

過乾燥になる原因としては、夏の西日や榊を浅く植えている場合、風がよく吹く場所などが考えられます。

過乾燥状態になると葉っぱがチリチリになったり、水分が届かず枝先が枯れ始めます。

逆に加湿というのは排水がうまくできない土壌等が原因で起きます。

加湿状態が続くと葉っぱが黒ずんだり、根腐れし最終的には枯れてしまうこともあります。

栄養不足または肥料過多

榊に限らず植物は正しい時期に肥料を毎年上げる必要があります。

また肥料バランスが崩れるとそれは植物の成長に直結してきます。

肥料が足りない状態が続くと、葉っぱの色が黄色などに変わったり、成長が止まります。

また肥料をあげすぎた場合は葉焼けや根腐れといった要因にもなりえます。

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日当たりが良すぎる

榊は半日陰を好む植物です。

日光が強すぎたり、火が当たる時間が長いと葉焼けしたり、先端が枯れ落ちる場合があります。

時に夏の日光が強かった場合、そのストレスが後々現れることもあります。

 

榊が病気にかかった時

榊も植物なのでもちろん病気にかかります。

病気にかかった榊は葉っぱの色が変わったり、葉っぱが落ちてしまうことがあります。

榊の病気や対処法については以下の記事にまとめておりますので、あわせてお読みください。

病気の榊

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2021年7月11日

根のトラブル

榊の根っこに問題があると栄養や水分を上手く吸収できなくなり榊の元気がなくなる原因となります。

例えば土壌が粘度質だったり踏み固められている場合、

空気が通らず細根が枯れたり、酸欠状態となり根っこ黒く変色してきます。

根が呼吸できなくなると、上部の葉っぱに影響を及ぼします。

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榊の元気がない原因の究明方法

上記の原因を踏まえ、まずは榊がどのような状態にあるのかを確認していきます。

今回は僕の榊を使って何が問題なのかを追求していきます。

まずは一番分かりやすい葉っぱから確認していきます。

元気のない榊

この榊を見てみると枝の先端の葉っぱが枯れ落ちており、葉っぱも少し黄色くなっています。

この時点での問題は「過乾燥気味」「日当たりの問題」または「肥料不足」の疑いがあります。

病気の場合や虫がついてる場合は上で紹介した記事を参考にしてみてください。

次は土壌を確認していきます。

榊の土壌

こちらが実際に榊が植っている場所です。

南向きで周りは杉に囲まれており、傾斜地となっています。

傾斜地なので水が溜まりにくく、土も山土なのですぐ乾いてしまいます。

周りは多少シダや雑草が生えていますが、落ち葉や堆肥がなく、有機質の供給源が少ないことがわかります。

ここでも「有機質不足(栄養不足)」や「過乾燥」を疑うことができます。

次は実際に穴を掘ってみて土や根っこの状態を確認していきます。

榊の根っこ

実際に土を少し掘ってみました。

土は多少湿り気もあり酸欠状態ではなく根っこも黒っぽくないので根腐れの可能性は低そうです。

となると「過乾燥」という原因は排除することができます。

土壌も悪くなく根っこも生きているが、葉っぱの先端や上部が葉が枯れ落ちていることから、

「肥料不足」と「日当たりの問題」が該当していることがわかりました。

このように原因を一つずつ追求していくと答えに辿り着きます。

榊の元気がない原因の対処法

それでは上記の原因の対処法を紹介していきます。

肥料不足は肥料を適量上げるだけで問題は解決するのでここでは省略します。

水捌けが悪く加湿気味になっており、根が弱ってしまっている時は、

「土の通気改善」を優先的に行います。

榊の土壌

わかりづらいかもしれませんが、通気性を良くするために、

幹から50cmくらい離れた場所に棒などを使って15cmほどの穴を開けていきます。

この穴に腐葉土やバーミキュライト、ピートモスを入れます。

空気を通し、微生物が活動しやすい環境をつくり、

水捌けや根の呼吸、養分吸収の改善につながります。

開けた穴は完全に塞がないようにし、籾殻などで覆っておくとなおいいです。

土壌が乾燥している場合や、日光が強く当たる場合は、

枯れ草などで株元をマルチングしてあげましょう。

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榊の元気がない時のまとめ

いかがでしたでしょうか。

もしもっと詳しく知りたいよという方はコメントしていただけると幸いです。

農業は気候や土壌によって起こる問題が異なってきます。

まずはどのような状況なのか、葉っぱはどうなっているのか、土壌はどうか。

焦らず原因を追求していきましょう。

 

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