中山間地域で農業を営んでいる方は必ずといっていいほど獣害に遭っていると思います。
僕の農場も山の中にあるため、鹿や猪、ウサギや猿といった動物が生息しており、かなりの被害に遭ってきました。
しかし、農場の周りにネットを設置したことにより、被害は激減し、
少なくとも鹿に新芽を全て食べられてり、猪に地面を掘り起こされたりということがなくなりました。
今回紹介する自作の防獣ネットは基本的には鹿対策に用いたものです。
基本的にカインズホームなどのホームセンターで購入することができるものを使用しましたので参考にしてみたください。
自作防獣ネットに必要な道具
さて今回自作する防獣ネットはイメージとしては以下のような装置にしたいと思っています。

見にくいかもしれませんが、今回は2種類のネットを使用して防獣ネットを設置していきたいと思います。
必要な道具は以下の通りです。
・ネット(1m)
・支柱(2.4mと1.8cmまたは1.5cm)
・ハンマー
・ロックタイ
基本的にカインズホームなどのホームセンターで買えるものを使用していますが、鹿よけネットは確かネットショッピングで購入したものを使用したと思います。

使用した鹿避けネットはこちらです。
カインズやコメリでもあると思いますが、僕は農場全体に今回自作したネットを張り巡らせたので大量購入する必要があり、インターネットで購入しました。


もう一つのネットはカインズで購入したものとなります。
高さ1mで長さが50mのものを購入したました。
なぜ2つのネットを重ねるのかは後ほど説明します。
ネットの立て方
それではネットの立て方を紹介していきます。
支柱を立てる
まずはメインとなる支柱を立てていきます。
メインの支柱は2.4mのものを使用しました。今回使用する鹿避けネットが2mタイプのものなので、
打ち込むことも考えると2.4mの支柱がちょうどいいと思います。
間隔としては1.5m〜2mごとに一本ずつで大丈夫だと思います。
支柱の間隔が広すぎると、ネットが弛んでしまうので、なるべく詰めた方が安定はします。
その分多くの支柱を使用することになるので、どちらを取るかでしょう。
鹿避けネットを張る
今回使用する鹿避けネットは以下の画像のようにカーテンタイプのものです。(太陽光パネルの支柱に施したものを使わせてもらっています。)

上と下に紐が通っているタイプのネットです。
まず起点と終点になる支柱に上下の紐を縛り付け起点となる支柱にネットの端を引っ掛けて広げていきます。
この際、ネットを引っ張りすぎると、高さが出なくなってしまうので、なるべく余裕を持って広げていってください。
紐をロックタイで固定

なるべく高い位置でロックタイなどで固定するようにしてください。
このネットの他に1mのネットも張るため、下は多少空いてしまっても大丈夫です。
1mのネットを張る
鹿避けネットを一通り張り終えたら、次は1mのネットを張っていきます。

このように最初に張った鹿避けネットにそって1mのネットも同じように張っていきます。
固定はロックタイで行ってください。
1mのネットを張る際、なるべく下に垂らすように張ってください。
上に引っ張りすぎず、下の方が余るくらいの低さで張ることをおすすめします。
2.4mの支柱は2mほどの間隔で立てているので、1mのネットが垂れてしまうことがあります。
その際は上の写真のように、1.5mや1.8mの支柱を間に立ててロックタイで固定するといいでしょう。
2.4mの支柱に筋交を入れる
ここまで終えたら後は、支柱の補強です。

このように1.8mの支柱を使用し風や動物が突っ込んできても、2.4mの支柱が倒れないように筋交を入れていきます。
基本的に一本で大丈夫ですが、角や真っ直ぐではない力が加わりそうな場所は2本、3本と筋交を増やし補強するようにしましょう。

真っ直ぐの場所は基本的に1本の筋交で大丈夫です。しっかりとロックタイで固定するようにしましょう。(黄色い丸はロックタイで固定してある箇所)
防獣ネットを二重にする理由
これまで多くの防獣ネットを使用してきました。

例えばこのように網目が細かいタイプのネット。
カインズ等にはこのタイプの2mのネットが獣害対策用に販売されています。
これを最初は防獣対策のネットとして使用してきましたが、ある日強い風が吹き、全て倒れてしまいました。
網目が細かいぶん風を受けやすいため、防獣ネットとしてはあまり役に立ちません。
次に使用したのが上でも使用した鹿避けネットです。
こちらは網目が荒いので風をあまり受けず、台風が来ても倒れることはありませんでした。
しかし網目が荒い分、鹿の角や脚がネットに引っかかり、暴れ回り結局立てたネットがビリビリに破れてしまいました。
そのため鹿避けネットに1mの網目が細かいネットを重ねることで、風をあまり受けず、鹿の角や脚が絡まらないようにしたわけです。
また、2m以上のネットを利用する理由として、鹿の跳躍力が約1.5m〜2mのためです。
この自作ネットを立ててから、鹿の侵入は確認していません。
猪も今までは防げていたのですが、一回地面を掘られて侵入を許したので、結局鹿対策の防獣ネットとなってしまいました。(ネットにトタンを括り付けたら猪も入ってこなくなりましたが)
比較的簡単に設置できるやり方なので大変おすすめです。
防獣ネットの自作まとめ
いかがでしたでしょうか。
この防獣ネットを作る時は2人で行うとさらに簡単に行うことができます。
完璧に防げるわけではないと思いますが、効果は今のところ出ているのでおすすめです。
もし何か質問等ありましたら、コメントしていただけると幸いです。
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