今日、農地を借りて週末農業なんていうのも流行っているようですね。
野菜をメインに育てている方や果物をメインにしている方等、さまざまですが、
栗を育てようとしている方も多くいると聞きます。
というのも栗は収穫までに数年要しますが、育ているのが比較的簡単な樹木となっています。
栗を植えるといっても栗の種類はたくさんあるので、どれを植えていいのか迷いますよね。
また、自分用に育てているならあまり種類にこだわる必要はありませんが、副業として考えているなら、栗のブランド(品種)はしっかりと考えた方がいいです。
僕は栗農家ではないですが、栗も何十本か植えていて、実際に市場にも栗を出荷しています。
今回は実際に僕が植えている品種を含め、おすすめの栗の品種をご紹介できたらと思います!
Table of Contents
おすすめの栗の品種:早生栗
まずは早生種からご紹介していきます。
早生というのは字の如く、通常の栗よりも早く身をつける種類を指します。
早生種を植えるメリットとしては、市場にあまり栗が出ていない時に栗を出荷できるため、
ライバルも少ないことです。栗の最盛期の価格と出始めの価格ではかなりの差が出ます。
副業として考えている方は、早生種の栗を植えてみてはいかがでしょうか。
森早生
森早生は最も代表的な早生種です。
収穫時期 | 8月下旬から9月上旬 |
果重 | 20gほど |
特徴 | 果実は糖度多め 樹木はあまり大きくならない 長寿 収穫量はあまり多くない |
森早生は早生の中でも一番はやく収穫することができます。
樹木はあまり大きくならないので、剪定等も楽にできるでしょう。長寿というメリットもありますが、樹木はあまり強くはないというデメリットもあります。
実はあまり大きくなく、収穫量も他の種類と比べると少ないですが、早い時期に収穫することができ、剪定も楽ということで、初心者の方にはおすすめです。
ぽろすけ
ぽろすけという品種はまだあまり世間には知られていない品種だと思います。
ぽろたんという栗があるのですが、そちらはブランドとして徐々に知れ渡ってきていますが、そのぽろたんの兄弟分と言われています。
比較的最近品種登録された栗となっています。
収穫時期 | 8月下旬から9月上旬 |
果重 | 23gほど |
特徴 | 皮が剥きやすい 早生の中では果重がある 甘さは控えめ |
ぽろたんについては後ほど説明しますが、ぽろたんと同様に皮が剥きやすいく、現在人気が出てきている品種です。
栗を食べるときの1番のネックは、栗の皮を剥くことではないでしょうか。
ぽろたんやぽろすけは渋皮が剥きやすく、ポロッと皮を剥くことができるため、ぽろたんやぽろすけと言われています。
ぽろたんよりも1週間ほど早く収穫することができる早生種なので、ぽろたんも一緒に植えれば、長い期間同品種を出荷することが可能です。
ぽろたんの受粉樹としても使用することができます。
おすすめの栗の品種:中生種
次は中生種です。
中生種は栗の最盛期である9月上旬から中旬(又は下旬、その年によって異なる)に収穫することができる品種です。
ぽろたん
ぽろたんは上記の通り、ぽろすけの兄弟分の品種で、比較的新しいブランドです。
収穫時期 | 9月上旬から9月中旬 |
果重 | 30gほど |
特徴 | 渋皮等を簡単に剥くことができる 果実が大粒 甘味香り共に優れている 他の品種の受粉樹としても優れている |
ぽろたんの最大の特徴は、ぽろすけと同様に皮を簡単に剥けることです。
鬼皮に果肉まで達する程度の傷を数本つけ、電子レンジで加熱するだけで簡単に渋皮を剥くことができます。
また、採れたばかりのぽろたんはそこまで甘くないですが、1〜2ヶ月ほど冷凍保存することによって、糖度が2倍になるという特徴があります。
ぽろたんの樹木の販売数は2009年から1位を取り続けており、その人気度も伺うことができます。
おすすめの栗の品種:晩成種
次は晩成種です。
晩成種は遅い時期に収穫することができる栗の種類を指します。
美玖里(みくり)
収穫時期 | 9月下旬から10月上旬 |
果重 | 28gほど |
特徴 | 甘味や香りが強い 樹勢が強く高木になる 付加価値の高い加工原料にできる(加工品にも適している) |
樹勢が強いため、育てやすい品種です。
樹木はぽろたんの2倍の大きさになるため、あまり土地がない場合は剪定が必要になります。
果肉はホクホク感が強いため、加工品(栗きんとんや甘露煮)としての評価が高いです。
味は評価はとても高い栗なので、美味しい栗を育てて、加工したりしたい場合は美玖里をおすすめします。
また、ぽろたんの受粉樹にもなります。
利平
収穫時期 | 9月下旬から10月上旬 |
果重 | 25gほど |
特徴 | 数ある栗の種類の中でも甘味は最高値 高品質で高級栗としても知られている 樹勢が強い 市場価値が高い(3m〜4mほどになる) |
利平は栗の王様とも言われている品種です。
甘味が非常に強く、渋皮も剥きやすいので市場価値は大変高いです。
利平は収穫量が少なく、利益があまり見込めないことから栽培数自体が減少しているため、狙い目ではないでしょうか。
そのまま食べてもよし、甘露煮にしてもとても美味しい栗です。
栗おすすめの品種まとめ
いかがでしたでしょうか。
上記で紹介した栗は実際に僕が植えた品種です。
全て植えるのは難しいと思いますが、早生種、中生種、晩成種の中から1種類ずつ植えていけば、2ヶ月近く栗を収穫することができることになります。
受粉樹との関係もありますが、どれも相性がいいものなので、是非参考にしてみてください!
僕のおすすめはぽろたんです!
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