僕は榊農家ですが、初めての農業を始めたとき一緒にシキミを植えたんですが、
シキミは榊と違って成長がとても早いですね。
シキミを初めて植えてから3〜4年ほど経過したんですが、シキミを植えた場所によって成長の違いが著しいことがわかりました。
というのもシキミにも植えるのに適した場所、適していない場所というものが存在します。
植物なので当たり前といえば当たり前なんですけど。
今回は僕の経験から、シキミを植えるべき場所と植えるべきではない場所、またはその特徴を写真と合わせてご紹介していこうと思います!
Table of Contents
シキミを植えるうえで知っておくべき特徴
シキミを植えるのはいいんですが、どのような場所を好む植物かということをあらかじめ知っておく必要があります。
実はシキミは湿り気がある場所を好みます。
また直射日光が1日中ガンガン当たるのもシキミには良くありません。
実はシキミも榊と同じ半日陰の場所を好みます。
半日陰というのは、簡単にいうと日陰と日が当たる時間が両方あるということです。そのような場所を好むと言われています。
また寒さにも比較的弱い植物です。僕の農場は山の中腹らへんにあるので、
冬はマイナス0度〜マイナス4度ほどまで気温が下がることがあります。
大きくなったシキミはこれでも枯れることはなかったので、この辺が限度なのでしょうか。
2:寒さに比較的弱い
3:直射日光が一日中当たるのは良くない
4:湿り気がある場所を好む
ポイントはこの4つです。
シキミを植えるべき場所
今回ご紹介する場所は全て僕がシキミを植え、大きく成長している場所です。
それでは上記4つのポイントを意識しながらシキミを植えるべき場所からご紹介していこうと思います。
山の中

実は山の中というのはシキミにとってベストな環境になります。
湿度もありますし、このように木々が多い茂っていて直射日光は当たりません。
しかし木々の隙間から木漏れ日が当たるので半日陰の条件も満たします。
山の中でも写真のように空が見える状態の場所がいいです。ここがポイントとなります。
山との境界線

山との境界線というと少しわかりにくいかもしれませんが、
木々が多い茂っている場所と木が無くなる境目のことです。

こんな感じで後ろが木々、手前が何もない状態の場所です。写真のシキミは勝手に自生したものなんですけど、
かなり大きくなってきました。
このような山との境目はご覧のとおり、冬の時期は太陽が低いので直射日光が当たってしまいますが、
太陽の黄道が高い春から秋は日光が遮られるため半日陰を作り出すことが可能です。
冬の太陽の日差しはそこまで強くないので、あまり気にしなくていいですが、夏の太陽はこの最近以上に強いですよね。
夏の日差しを防ぐことができる場所はシキミを植えるのにもってこいの場所です。
山との境目ではなく、榊を植える場所の近くに大きな木があればそれでも効果的ですね。
日が当たる場所でかつ湿り気がある土壌

こちらは上記2ヶ所に比べると日が当たる時間が多い場所です。
それでもシキミは問題なく育つことができています。
それはなぜかというと、この場所の土壌は湿り気があるからです。

上の写真は上のシキミが植えてある場所の土です。
この写真を撮ったとき、雨は2週間ほど降っていない状態です。そのため表面は乾いているように見えますが、
少し掘ってみると土の色が違うのがわかりますか。
この場所は粘り気のある土壌で水分がすぐに蒸発しないため、日が当たる場所でもシキミは成長することが可能です。
そしてシキミは日にあたるほど成長が早いこともこの3、4年の経験からわかりました。逆に日があまり当たらない場所に植えたシキミの成長は日に当たっているシキミほど早くありません。
そのため日は当たるけど湿り気のある土壌ならシキミは問題なく育てることができます。
シキミを植えてはいけない場所
それでは逆にシキミを植えてはいけない場所はどこなのでしょうか。
それは上でも挙げた通り「乾燥している場所」です。

こちらの写真を見てください。
赤線で引いた部分、右と左で土の色が違うのがわかりますか。
左側は土に全く水分が含まれておらず乾いています。右側は、落ち葉などがあり土の水分が逃げない状態になっているため、土に多少湿り気があります。
青丸で囲んである場所にもシキミを植えてみたのですが、あまり成長は良くありません。

葉っぱが萎れているのがわかりますか?
上の写真の右側のシキミが一番最初に植えたものです。今は全長2mほどあるものもあります。
しかし1mほど離れた左側に植えたシキミの成長はあまり良くありません。(一緒のタイミングで植えたわけではありません)

土を見てみましょう。
掘ってみても、表面と土の色があまり変わりません。要するにこの土壌はとても乾燥しているということです。
土が剥き出しで冬ということもあり、雨が降ったとしても土の中に水分を蓄えることができず乾燥してしまいます。
このような場所に榊を植えても、成長はあまり見込めません。
シキミを植えるときの注意点
それでは上記の植えてはいけない場所のような土地しかない場合はどうしたらいいのか。
諦める必要はありません。対処法があります。
それは水やりを頻繁にやること、そして元ある土と保水性のある土を混ぜることです。
保水性がある土を作るには、短なものだと「腐葉土」がとても効果的です。
腐葉土は保水性や排水性に優れており、土を柔らかくする効果があります。
またもしお持ちでしたら、鹿沼土も混ぜてあげるといいでしょう。鹿沼土の使用には少し知識が必要なため、
こちらのサイトを参照することをお勧めします。
またあまりお金をかけたくないなあという方は土の上に、枯れた葉っぱや枯れたススキ等を敷いてあげると、多少は保水の効果が高まります。
一番大切なことは水やりを忘れないということです!
シキミ植える場所と植えてはいけない場所まとめ
いかがでしたでしょうか。
シキミはしっかり根を張れば成長は著しい樹木です。
シキミを植える場合、乾燥している場所を避け、水やりを忘れないようにしてください。
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