シキミ枯れる原因や対処法を写真と共に紹介!育て方,乾燥,獣害が原因?

仏事や仏壇などにお供えすることが多いシキミ。

実際に自宅で育てているという方や、僕みたいに、営農型の太陽光発電をおこなっている方は

シキミを太陽光パネルの下で育てているという方もいるのではないでしょうか。

僕は榊農家なのですが、太陽光パネルの周りにシキミを一緒に植えています。

榊と比べ、シキミは枯れにくく獣害にも合わないのですが、

どうしても成長しないで枯れてしまうシキミがいくつかあります。

もちろん個体差もありますが、土の配合だったり植える時期だったり条件は異なります。

今回は僕自身が実際にシキミを育ててみて、なぜ枯れてしまうのかということを考えてみました。

いくつか枯れてしまう原因を見つけたので、皆さんもこれから紹介する事例に該当するようでしたら、注意してみてください!

また対処法もいくつか考えましたので、試してみてください!

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シキミの特徴

まず、シキミが枯れてしまう原因を追求する前に、

シキミがどのような植物なのかということを理解しておきましょう。

寒さ耐性寒さにはあまり強くない(僕の農場の最低気温はマイナス5℃程になります)
湿度湿気がある場所を好む
気温暑さには比較的強い
土質肥沃地を好むがあまり土質を選ばない
成長速度遅い
陽の光日向を好むが、日陰でも大丈夫
害虫被害病害虫には強い

シキミの特徴を簡単にまとめると上にようになります。

多くのウェブサイトでは、日向は好まないという文言を見かけますが、

僕個人の実体験としては、日陰の場所より日向の場所の方が成長速度が速く、葉っぱの色もきれいです。

また気温は寒さには弱いということです。石川、宮城以西で育つということなので、かなり寒い場所での栽培には向いていません。

僕の農場も山の中にあるので、冬の気温は一番低いときでマイナス5度程になります。

それでも枯れることはないので、この程度の寒さなら耐えることができるようです。

また湿気が高い方が望ましいということですが、日本国内湿度が高いのでそれほど気にしなくていいでしょう。

詳しいシキミの特徴はこちらをご参照ください。

シキミが枯れる原因

それでは上記のシキミの特徴を踏まえた上で、なぜシキミが枯れてしまうのかをみていきましょう。

実際に僕の農場の枯れたシキミの写真と共に紹介していきます。

①乾燥した土

まずシキミが枯れる原因の一つとして、「土」が関係していると思います。

少しみにくいですが、注目してほしいのは赤線で区切った土の色です。

右側は落ち葉が積もったおかげで、乾燥する冬でも土から水分が蒸発しません。

しかし左側は落ち葉がなく、明らかに土が乾燥しているのがわかります。

 

実際に左側の青◯のシキミを見てみるとしっかり枯れていました。

基本的にシキミは成長してしまえば水やりは自然に任せてしまってOKです。

しかしこのような小さなシキミの場合、継続した土の乾燥はよくありません。

②獣害

もう一つの理由が「獣害」です。

シキミは結構強い匂いがあるので鹿やウサギなどといった動物はシキミをあまり食べようとしません。

しかしイノシシはシキミを食べてしまうようです。

わかりますか?幹が削れてしまっていたり、あるいは折られたりしています。

こうなってしまうと最悪の場合枯れてしまいます。

こんな感じでどんどん元気がなくなっていき、最終的には枯れてしまいます。

上の画像のシキミはおそらく周りの土も掘られたのかな?

獣害に遭ってしまうと、どんなに元気なシキミもすぐに枯れてしまいます。

③根をあまり張らないシキミ

これはシキミに限ったことではないのですが、根を張らない植物は水分や栄養を十分に吸収できないため、

限界がくると枯れてしまいます。

こんな感じで、上は20〜30cmほどまで育っていたのですが、根っこが全く生えていませんよね。

頭でっかちなタイプは遅かれ早かれ枯れてしまうことが多いです。

こればっかりは個体差なのでどうしようもないのですが、根っこも枯れてしまう原因に大きく関係しています。

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枯れてしまう原因に対する対処法

それでは上記の原因を防ぐためにはどうしたらいいのでしょうか。

原因が①〜③まであるので、一つずつ対処法を解説していきます。

①の対処法

植えたばかりのシキミの土が乾燥してしまうのが一番良くありません。

土壌がいい場所に植えるのが一番なのですが、

土壌が悪い場所でもしっかりと土を配合すれば、乾燥を防ぐことは可能です。

要は土の水分の乾燥を防げばいいわけです。

土、堆肥、鹿沼土を使用し水捌けがよくかつ、保水効果のある土を作りましょう。

水分が多すぎても根腐れの原因となってしまうので、

目安としては土を少し掘ってみて上の写真くらいの湿り気があれば十分です。(2週間ほど雨が降っていない

また土の水分蒸発を防ぐために、シキミの周りに落ち葉や枯れた草を敷いてあげるのもいいと思います。

②の対処法

獣害についてはシキミ自体をネットで囲ってしまうという方法が一番かと思います。

ネットで囲う方法はこちらで紹介していますので、よろしければ併せてお読みください。

獣害対策ネット簡単な方法,種類や張り方を紹介!

2022年4月7日

③の対処法

頭でっかちなタイプのシキミは「切り戻し」してあげましょう。

苗を買ってきて、ほとんど根っこが生えていなかったり、

苗の大きさと比較して根っこが短いなと感じたら上の部分を切り戻ししましょう。

そうすることによって、少ない根っこからでも十分に栄養や水分を吸収することができるようになります。

切り戻しをした箇所には「トップジン」等を塗ってあげましょう。

絶対に切った場所を放置しないでください。病気の原因となります。

シキミ枯れる原因や対処法まとめ

いかがでしたでしょうか。

基本的に水分を気にしてあげればシキミはすくすく育っていきます。

植えたばかりは水分管理を怠らないようにしてください。

もしシキミが枯れてしまって、原因がわからないという場合は、コメント欄に記載してくだい!

できる範囲でお答えいたします。

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2 件のコメント

  • はじめまして、私も営農型太陽光発電でシキミを栽培しています。何も知識がなく苗を買って
    植えましたが、100本植えて半分くらい枯れてしまいました。その場所は田んぼに残土を入れた
    土地で人に聞けば土が悪いとの事でした。土が悪いのは確かですがそれなら全滅するはずですが
    よく育っている苗もあります。この記事を読まさせてもらってとても参考になりました。
    第一の原因は水不足だと思います。次に土の乾燥ですね。周りはミカン農家が多くてミカン農家さんが特に夏場は水は切らしたら駄目だと教えていただきました。確かに水やりは適当でした。
    このHPはとても参考になりました。参考にさせて頂きます。ありがとうございます。

    • 久保様
      はじめまして。コメントありがとうございます。
      参考になったというありがたいお言葉ありがとうございます。
      元田んぼということはもしかしたら排水性が良くないかもしれません。水をあげても枯れてしまう場合は、土に鹿沼土を混ぜてみてください。
      太陽光パネル下は雨が降ってもあまり水が入ってこないため、水やりがとても大切になってきます。
      シキミは一度大きくなってしまえばどんどん成長していくので、そのポイントに到達するまで頑張ってみてください!
      また何かありましたらお気軽にコメントしてください。

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