9月に入り市場にも栗が出回る季節がやってまいりました。
8月の終わり頃から9月の初旬に出てくる栗はほとんどが早生種です。
9月中旬頃から栗の収穫の最盛期を迎えます。
栗の種類はさておき、季節物はみなさん必ずといっていいほどそれぞれの季節ごとに、1年に一回は食べますよね。
秋の季節物とといったらやっぱり栗ではないでしょうか。
季節物でも特に初物を狙っている方も多いと聞きます。
僕の栗畑でも栗の収穫が始まりました。
収穫したら出荷しなければなりません。現在農作物の出荷は農業従事者以外でもすることができます。
特にJAなんかは出店料を出せば自分の作物を売り出すことが可能です。
ということで今回は、特にJAに出荷したい方向けに、栗の出荷方法をご紹介していきます!
Table of Contents
栗の出荷に必要な物
まずは栗を出荷するために必ず必要な物をご紹介します。
・秤
・タグ
実はこれだけでいいんです。それでは1つ1つどのようなものかを写真で見ていきましょう。
栗専用ネットが売っているので、それを購入すれば間違い無いでしょう。
こういう細長い伸縮性があるネットです。実際にお店などで売られている栗も大体このようなネットに入っていますね。
次は秤です。秤はなんでもいいのですが、1kgまで量れるタイプの物がいいです。
各JAの店舗によって違うと思うのですが、出荷する量は500g〜1kg/1袋が一般的です。
そのため少なくとも1kgまでは量れる物を使用しましょう。
次はタグです。こちらはJAに出荷するために必要な道具です。
こちらに値札や生産者の名前などが書かれたシールが貼られます。JAでは生産者の名前は記載されることになっているため、こちらのタグは必需品です。
ネットや秤はJA以外でも必要な道具ですが、このタグはJA以外に出荷する場合は必要ないかもしれません。
こちらは必需品ではありませんが、あった方が作業の効率化を図ることができます。
これは自作したペットボトルを切っただけのものですが、あんな入り口の小さいネットに栗をいくつも入れてくのは至難の業です。
こんな感じにネットを被せると簡単に栗を中に入れることができます。ペットボトルでなくても、フルーツ缶などなんでもいいのですが。
これだけでかなり時間を短縮できるので、すごくおすすめの方法です!
JAへの栗の出荷方法
それでは本題の栗の出荷方法をみていきましょう!
入れる量を決め、ネットに入れていく
500gや1kgなどまずは入れる量をしっかり決めましょう。
上記で説明した通り、このペットボトルを使用して栗を入れていきます。
栗って大きい物だと500gなんてあっという間に超えてしまうので、超えないようにメモリをしっかりみながら栗を入れていきます。
今回は500gの栗のセットを作っています。ぴったりです。
量によって仕分ける
こんな感じで栗を入れていき、袋を縛っていったら詰め込み作業は終了です。
タイトルを分けましたが、この量によって仕分けをするのは、
このセットを作っているときに一緒に行ってください。
500gならこっち、1kgならこっちと必ず分けておきましょう。
JAでは500gと1kgのタグは別々に作られます。出荷先に行って500gは何個だったっけ?と迷ってしまっては先方にも迷惑がかかります。
詰め込み作業時に500gと1kgに分けて最後に数を数えることによって、出荷先でもたつきなく作業することができます。
タグを取り付ける
この仕分けまで済んだら、このセット1つ1つにタグを取り付けていきます。
こんな感じです。
縛ったすぐ下に針金を巻きつけていきましょう。
上記の通りこのタグに出荷先で必要なシールを貼り付けることになります。このタグのつけ忘れは絶対に避けてください。
こんな感じになりました。今はまだ取れる量も少ないのでいいのですが、
これから先量が増えるとこのタグの取り付けが本当に面倒になります。
重さの最終確認
ここまで作業が終了したら、重さが本当にあっているのか確認しましょう。
JAの方では重さは自己申告なので店員さんが量ることはない(僕の出荷先では少なくとも)のですが、
そこはやはり信頼関係です。
お客様から量が少なかったとクレームが入ったら、その方は2度とその生産者の作物を買わないでしょう。
それだけは絶対に避けなければなりません。
しかし記載してある量より多くてクレームする人なんていませんよね。そのため上では、少し量を多めに入れても大丈夫と記載しました。
500gだったら510gくらい入れてあげれば文句なしですね。
そのため、最終確認は怠らないようにしましょう!
出荷作業で気をつけること
出荷作業で一番気をつけて欲しいことは2つあります。
1つ目は栗がしっかり乾燥しているか確認することです。
出荷作業前にしなければならないことについてはまた別の記事でご紹介しますが、
栗を水洗いしてしっかり乾かさないままネットにつめ出荷してしまうと、最悪の場合、出荷先で栗がカビてしまう可能性があります。
ネットの中で1つだけ栗がかびてしまった場合でも、その1袋は売り物にならなくなります。
本当にそれはもったいないので、乾燥しているかしっかり確認してから、詰め作業に入りましょう。
このような感じで新聞紙に広げて、扇風機に1日当てておけば完全に乾きます。
日に干すのもいいんですが、日に当てすぎると栗の色が変わってしまい、見た目が悪くなってしまうので、外で干す場合は日の光を当てすぎないようにしてください。
日陰に干しておくのが一番いい方法です。
2つ目は品質確認です。
栗は実は虫に食べられやすく、傷がつきやすいんです。
小さな穴が空いていたり、ヒビが入っている可能性があります。
虫が食べてしまった栗は味も美味しくないし、食べたくないですよね。これもクレームに繋がります。
栗を購入するお客さんはしっかり栗を確認して購入している方が多いため、少しでも怪しい箇所があれば、最初から廃棄しましょう。
栗の出荷方法のまとめ
いかがでしたでしょうか。
栗の出荷作業は至って簡単です。袋に入れて量って縛ってタグをつけるだけです。
とても簡単ですが、注意しなければならないことはたくさんあります。
お客さん目線で、本当にこれを買いたいかと自分でもしっかり確認してから、
出荷するようにしましょう。
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