獣害対策ネット簡単な方法,種類や張り方を紹介!

山間部で農業を行っている方にとって山に生息している動物に作物を食べられてしまうという

「獣害」は毎年悩みの種ではないでしょうか。

実際僕の農場でも獣害が発生しています。僕の農場は完璧に山に囲まれているため、

夜な夜な鹿やら野うさぎやら猿やらが出てきては作物を物色しているようです。

僕の場合は榊農家なのですが、榊はもちろん、別の農場で育てている梅、みかんやレモン、ゆずといった柑橘系の葉っぱ、枝等が食べられてしまい、何本も枯れてしまいました。

梅なんかは食べられていない個体は2mほどになったのにも関わらず、鹿等に食べられてしまった個体は、

わずか20cmほどしかない物もあります。

こんなことをしててはいつまで経っても作物を育てることができないため、更なる獣害対策を行うことにしました。

今回はネットを使用したとても簡単な獣害対策を紹介していきます!とても簡単なのでおすすめです!

もちろん農家の方ではなく、趣味で農業をやっている方にもおすすめな方法です!

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もともと行っていた獣害対策

もちろん僕も獣害対策を全く行っていなかった訳ではありません。

鹿対策やり方は?農作物,榊の被害拡大のため柵を設置!

2021年6月27日

こちらの記事を見ていただければわかりますが、以前は鹿対策のために、農場全体をネットで囲んでいました。

これは農場の一部なのですがこんな感じです。

しかし新たな問題が発生します。当時獣害は鹿によるものだと思い込んでいましたが、

実は野うさぎも入っていることに気がつきました。

野うさぎは土を掘ってネットを掻い潜ってくるため、こちらでも不十分だということがわかりました。

そのため、全体をネットで囲う獣害対策はやめ、今回ご紹介する方法を試してみることにしました。

新獣害対策で必要な物

今回ご紹介する獣害対策で使用する道具は以下の通りです。

・動物避けネット(高さは少なくとも1m以上)

・支柱(1.5m以上)

・ハンマー

・結束バンド

以上です!

動物避けネットはもちろん作物によって大きさを変えるべきですが、少なくとも高さ1m以上のものを使用しましょう。

また網目が荒いタイプのネットは野うさぎ等小さな動物が入ってきてしまうので、網目が小さいネットを選ぶようにしてください。

基本的に僕は1,5m及び2mのネットを使用しています。

支柱もネットに合わせた長さのものを購入してください。

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ネットを使用した簡単でおすすめの獣害対策の方法

それでは獣害対策のやり方に移っていきます。

今回ご紹介するのは作物を個別にネットで囲う方法です。手順を一つ一つ説明していきます!

ネットをカットする

最初に行うのはネットをカットすることです。

このように伸ばしてから切るとやりやすいです。長さとしては手を大きく横に広げた長さくらいを目安にしましょう。

大きな作物はさらに大きくする必要がありますが、買ったばかりの作物等は上記の大きさで十分です。

作物を植え支柱を挿す

今回はこちらのキウイをモデルにしていきます!もちろんキウイだけではなく、すべての作物でお試しいただけます!

さあそれでは作物を植えたという体で話を進めていきます。

作物を植えた後は、このように四角に支柱を挿すようにしましょう。ハンマーを使ってしっかり土の中に差し込むようにしましょう。

この時四つ角を狭めすぎると食物の成育に悪影響を及ぼす可能性があるため、なるべく大きめに挿すことをおすすめします。

ネットの長さを確認

四つ角に支柱を挿し終えたら、先ほどカットしたネットを一度巻いてみて、大きさが合っているのかを確認してください。

一周まわして上の写真ほど余裕があれば完璧です。長さがギリギリだと、巻き付ける時に大変になってしまいますし、

最悪の場合隙間から動物が入ってきてしまう可能性があります。

少し余裕があるくらいがいいです。

結束バンドを使用してネットを支柱に巻いていく

まずは軸にする支柱を決め、上の写真のようにネットに余裕持たせた状態で、

ネットを支柱に結束バンドで固定していきます。

軸にする支柱の上側を結束バンドで固定したら、次は下も同じように固定していきます。

下側のネットはたるんでいると動物が潜って入ってしまう可能性があるため、しっかり引っ張り、ピンっと張った状態で結束バンドで固定していきます。

まずは下側のみを固定していきます。上側を先に固定してしまうと、下側がたるんでしまうためです。

先に下側4箇所を結束バンドで固定します。

下側を四箇所固定したら、次は軸とした支柱に一周させたネットを結束バンドで固定します。(上側)

この時、一番最初に余らせたネットを巻き込み用に結束バンドでとめるといいでしょう。

隙間から動物が入ってこないように、結束バンドでしっかりとつなぎ目をとめていきましょう。

 

これで終わりです!完成形は上のような形になります。僕は自分の農場の作物のほとんどをこのように囲っています。

対策効果
この獣害対策を行ってからまだ数ヶ月しか経っていませんが、これまで全く新芽が出ていなかった梅(鹿などに食べられてしまっていた)がしっかりと新芽を出して成長しているのが目に見えてわかりました。今のところこの対策を破られた形跡はありません。

結束バンドで止める順番は以下の通りです。

1:軸の支柱の上側

2:軸の支柱の下側

3:残り3ヵ所の支柱の下側

4:軸の支柱の上側(一周させたネット)

5:つなぎ目

6:上側にたるみがある場合は、上側を2箇所ほど結束バンドで固定する

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下側に隙間ができてしまう場合

しっかりネットを引っ張ってたるみがないようにしても、どうしても少しネットにたるみができてしまうことがあります。

これは本当にどうしようもないことなのですが、

ここをしっかりしないと下から動物が入ってきてしまうことがあります。

簡単な方法としてはこのように重い石を置くことです。僕も何個かこのようにやっている箇所がありますが、

動物が石を動かしたという形跡はありません。

石でなくても、少し重い物を置くだけで効果がありますので試してみてください。

追記

この方法を実践して1年以上経過しましたが、

ピッタリと葉っぱや枝を食べられたり、折られたりということがなくなりました。

ネットは植物が大きくなったら、必ず大きなネットに変えるようにしてください。

植物の成育に関わってきます。

獣害対策ネット簡単な方法,種類や張り方まとめ

いかがでしたでしょうか。

慣れてしまえば一つ5分くらいで行える簡単な獣害対策です。

簡単な割にとても効果的な方法だと思います。ネットを使用した獣害対策はたくさんありますが、

僕の場合はこのように個別で行っていった方が効果があることがわかりました。とても簡単でおすすめなので是非試してみてください!

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