営農型農業が盛んとなってきた今日、太陽光パネルの下に榊を植えているのを見かけるのが増えてきました。
なぜ太陽光があまり当たらない太陽光パネルの下に榊を植えるのかというと、
榊の特性上、直射日光が当たる場所での栽培に適していないとされているからです。
榊は半日陰で育てるのがいいとされていますが、もし完全に日陰の場所での栽培はいけないのでしょうか。
榊は成長が遅く、枯れてしまうとまた長い年月をかけて育てなければなりません。
今回は榊を植える場所はどんな場所がいいのかを説明していきます。
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日陰での栽培はおすすめしない
営農型農業で榊をおすすめされた方で、「榊は日光を必要としないから太陽光パネルの下での栽培に適している」
という言葉を聞いたり見たりした方は多いのではないでしょうか。
実際榊は日向でも日陰でも育つには育ちます。
しかし実際売るとなると葉っぱが綺麗なものしか売ることができませんよね。趣味で榊を育てている方ならともかく、しっかりと榊を売りたいと考えているなら栽培する場所はとても大切です。
それでは榊は完全に日陰の環境で元気に育つのでしょうか。
答えはNoです。
もちろん育つには育ちます。時間をかければ大きくなるでしょう。しかし葉っぱに問題があります。
全く陽が当たっていない場所で育った榊です。葉っぱが白っぽくなっているのがわかりますか。
日光不足で葉っぱが病気になってしまっています。これでは売ることはできませんよね。
そのため榊にはある程度の日光が必要だということがわかります。
こちらの記事で日向と日陰で育てた榊の違いをご紹介していますので合わせてお読みください。
日光の当てすぎも榊にはよくない理由が記されています。
榊を植えるのに適している場所
自生している榊は基本的に山の中にあります。
このような山の中での栽培が適しているのですが、なぜだかわかりますか?
完璧に日陰ではなく、半日陰となっているのがこの写真からわかると思います。
大きな木の枝によって、太陽が移動しても直射日光が当たらないようになっています。(明るい場所が移動する)
本当はこのような環境下での栽培が一番適しているのですが、こんな山を持っている人って少ないですよね。
僕が実際に植えた場所はこちら。完璧に日光当たってるじゃん!と思うかもしれないのですが、
時間によってこの場所は日陰となります。特に冬なんかは太陽が低いので日陰の時間の方が長いのです。
半日陰とはいったものの榊はある程度の日光は必要なので、山の中のように半日陰を保つ必要はありません。
要は直射日光がずっと当たっていなければいいわけです。
こんな場所にも植えていこうと思っています。実際ここは山の中のように日陰の部分もあります。
冬と夏では太陽の高さが違うためそこの調節は難しいかもしれませんが、とりあえず一年を通して直射日光が当たり続けていなければ問題ありません。
寒い場所や暑い場所での耐久性
実は榊は暑さに強く寒さに弱い樹木です。
現在はわかりませんが、以前は東北以北では本榊ではなくヒサカキが生産されていたといいます。
榊は−9度以下だと防寒しなければ育つことができないと言われているので、東北や北海道での冬ごえは難しいのだと思います。
僕の農場も山の中にあるので、今年の2月にこのくらい雪が積もりました。
寒さは最低気温が−2〜−4度くらいだったような気がします。そのため僕は寒さ対策は全く行っていませんでした。
しかしこの雪や寒さが原因で枯れてしまった榊はないため、−5度くらいならば心配ないのではないでしょうか。
レモンなんかの寒さに弱い樹木は数本やられてしまいましたが。。。
それでは夏はどうでしょうか。
こちらは昨年の夏に撮った写真です。
完璧に直射日光が当たっていますし、山といっても市街地と比べて気温は変わりません。おそらく33度はあったと思います。
この暑さでも榊は枯れませんでした。
しかし2年前の猛暑、そして雨が全く降らない夏は何本か枯れてしまったので、35度を超えて雨が降らないとやはり枯れてしまいます。それでもかなり丈夫な樹木だと思います!
経験から言えることは、−9度以下にならなければ榊はなんとか耐えることができます!
暑さもまあ35度以下で適度に雨が降れば猛暑であっても耐えることができるのではないでしょうか。
榊日陰で栽培は適していない?正しい植える場所まとめ
いかがでしたでしょうか。
榊は本当に万能な樹木でどんな場所でも育つことができます。
しかし榊にも適性がありますので、正しい場所に植えてあげる必要があります。
上であげた写真の場所には、挿し木から育てた小さい榊をたくさん植えていくつもりです。
どのように育っていくのかをまた報告できたらいいと思いっています。
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