僕は榊農家で決して洋梨農家ではないのですが、
洋梨、特にラ・フランスが大好きでどうしても自分で育ててみたくて、洋梨を自分の農場に植えることにしました。
これまで榊を始め、数十種類の果物を植えてきましたが、洋梨を植えたことがないため、
土の配合や植える時期、植え方等全くわからない状態でした。
ネットで調べてみても、あまり詳しい植え方や土の配合(使用する土や肥料)が書かれていなかったので、
今回は僕が実際に行った洋梨(ラフランス)の植え方を紹介していこうと思います。

Table of Contents
洋梨(ラフランス)の特徴
洋梨の植え方等をご紹介する前にまずは洋梨の特徴を簡単にご紹介していきます。
開花時期 | 5月頃 |
収穫時期 | 10月中旬〜下旬 |
甘さ | 平均糖度15%ほど |
実が実るまで | 3年ほど |
自家結実の可否 | 1本の木でも果実はなりますが、受粉樹があった方が確実性がある(受粉樹:ルレクチェ、バートレット、幸水、豊水など) |
樹高 | 地植え時は2m〜10mほど |
植栽適地 | 北海道〜九州 |
耐性 | ・暑さ:強い ・寒さ:強い(約-20度まで) ・耐病性:弱い ・害虫:弱い |
洋梨に限らず、梨は病気や害虫に比較的弱いため、他の植物と比べて手間がかかります。
また寒さ耐性があることから、暑い地域よりは日本海側などの寒い地域での栽培が適しているようです。
洋梨の植える時期
洋梨に限らず、植物は植えるのに適した時期というのが存在します。
暑さに弱い植物を夏に植えてしまうと枯れてしまいますし、寒すぎる時期は寒さに弱い植物に良くありません。
上の表の通り洋梨は寒さに強く、暑さの耐性もある樹木です。そのため基本的にどの季節にも植えることが可能ですが、
1番のおすすめの植える時期は、12月〜3月初旬頃です。(これは植える土地の気候によって異なります。)
洋梨のような落葉樹は冬の間は、簡単にいうと冬眠期間に入ります。そのため成長はしません。
苗木を見れば一目瞭然ですが、葉っぱが全て落ちてしまっていたら、冬眠状態に入っていると考えて良いです。
この時期というのは植え替えに最適な時期と言われています。
寒冷地 | 土が凍ったりするような寒冷地では12月はすでに植えるには寒すぎるため、11月または少し暖かくなってきた3月下旬や4月上旬に植えるといいでしょう。 |
比較的温暖な場所 | 12月が最適。霜や雪が降る時期に植えると枯れてしまう可能性が高まります。 |
夏の期間はなるべく植え替えを控えましょう。昨今日本の夏は異常に暑いです。水やりを2日に1回ほどできる環境ならいいですが、植えたばかりの苗木は根が土に張っていないため、水不足に陥り枯れてしまうことがあります。
洋梨(ラフランス)の植え替えで必要なもの
それでは洋梨の植え替えに入っていきましょう。
洋梨の植え替えには以下のものを準備してください。
・土
・堆肥
・バケツ(水)
・(腐葉土や有機肥料)
・(鹿沼度)
上のものは基本中の基本のことなので、大丈夫だと思います。冬の作業でも太陽の元で作業をする場合は、
必ず帽子をかぶり、手袋等も忘れないようにしてください。
土の配合等は後ほどご紹介します。
洋梨の植え方
それでは洋梨(ラフランス)の植え方をご紹介していきます。
今回植えた洋梨はラ・フランスとル・レクチェという種類です。両方2年目の苗木を購入しました。
今回は4本植えていきます。
穴を掘る

今回洋梨を植えるのはこのような場所です。
ここは日光を遮るものがないので、日当たりが良く、標高も300mほどあるため適度に寒い場所となっています。
自分の農場の端っこを利用しました。

それではまずは穴を掘っていきます。僕の手で穴の大きさと比較したかったのですがどうでしょうか。
地植えの場合はかなり大きく穴を掘ってください。直径は60cm〜70cmほど。深さは40cm〜50cmほどです。
上記の数字は目安で苗木の大きさによってはさらに大きく掘る必要があります。
穴を掘ったときについでに土の状態も確認しておきましょう。
上の写真の土は色が周りと比べて濃いので湿っていることがわかります。ここ数日雨が降っていなかったのに湿っているということは、保湿性があるということです。
毎回毎回たくさん水を与える必要はないことがわかります。
鶏糞を混ぜる

次に土に鶏糞を混ぜていきます。なぜ鶏糞を混ぜるのかは下の「地植え時の土の配合」で記載しています。
正直冬の植え替えでは肥料は必要ありません。がこの場所は元々雑草ぼうぼうで全く使用していなかった場所です。
どんな状態の土かわからないため、鶏糞を投入しました。
なるべく根っこに鶏糞が直接当たらないようにしたいので、投入後は土をかぶせてください。
土を混ぜ合わせる

鶏糞を投入後、上の必要なものに記載の土等を入れていきます。(土の配合については下記をご覧ください)
このとき元々あった土としっかり混ぜ合わせてふかふかの土を作ってください。(鶏糞は混ぜないように気をつけましょう)
植える作業
土の準備が整ったら洋梨の苗木を植えていきます。

これはラフランスの根っこです。あまり根っこがない状態です。よろしい状態ではないのですが仕方ないですね。
今回は根っこについた土を落として根っこを広げてから植えていきます。

こちらはル・レクチェの苗木ですが、しっかり根っこが張っており土が取れない状態です。
このよう場合は無理に土を取ろうとすると、根っこが切れてしまい元も子もないので、できる範囲で土を落とし、根っこを広げながら植えるようにしてください。

土を落とし根っこを広げて植えていきましょう。このとき、接木した部分が土の中に入ってしまわないように注意してください。ビニールで巻いてある部分は外に出してください。
あとは土を踏んで固めていきましょう。

霜が下りるような地域では、このように枯れたススキを根っこ周りに敷いてあげると霜対策になります。
霜が下りると最悪の場合枯れてしまうので、必ず対策をとるようにしましょう。
逆に夏の乾燥には弱いため日照りが続くようなら根元に3、4ヶ所穴を掘り1週間に1回程度水をあげるようにしましょう。
ここまで終えたらあとは水をたっぷりあげたら植え替えは終了です。
切り戻しする

苗木が50cm以上あるタイプのものは切り戻ししてあげましょう。
特に今回植えたラフランスの根っこが驚くほどなかったので、結構短めに切り戻しました。そうすることで、少ない根っこでも木全体に栄養を吸収することができるようになります。
もったいないと思うかもしれませんが、切り戻しすることによって大きく育つことができるのです。
切断した部分はトップジン等を塗ってあげてください。

こうすることで切断した部分から細菌や病気になるのを防いでくれます。
切断したばかりのところはいわば、何も守るものがない状態です。必ず何かしらの対策はしましょう。
地植え時の土の配合
今回僕がどのように土を配合したのか、実際に使用したものを紹介していきます。

上の必要なもので紹介した通りですが、今回僕が使用したのは上の画像にあるものです。
土はカインズホームで購入したプランターの土を使用しています。特に決めてはありませんが、毎回使用しているので安心感があるだけです。
一番右のバーク堆肥ですが、これもさまざまな種類があります。
普段は牛糞堆肥を使用しているのですが、ストックがなくて上記の堆肥しかなかったので泣く泣くこちらを使用。
というのも上の堆肥は肥料分がほとんどないものなので元肥と混ぜ合わせて使用しなくてはなりません。
まあ今回は「冬」の植え替えなので、基本的には肥料は必要ないのですが、上記の通り、今回植える場所は長年使用していなかった場所のため、微生物等を活発にする目的も含め「鶏糞」を土に混ぜ合わせました。
また今回は鹿沼土を混ぜ合わせました。
ラフランスは水はけが良い土を好みます。上のプランターの土やバーク堆肥にはもちろん水はけをよくする効果もあるのですが、
鹿沼土は保水性、排水性通気性に優れた土のため、ラフランスにとって最適な土を作ることができます。
ただし鹿沼土は酸性の土のため、必ず他の土と混ぜ合わせて使用してください。
鹿沼土についてもっと知りたいという方はこちらで詳しく書かれたサイトがあるため、ご参照ください。

今回はこんな感じで土を作りました。
元々あった土を除いた比率はバーク堆肥5:プランターの土3:鹿沼土1:鶏糞1といった感じです。
鹿沼土は必須ではありません。普通の家にはないものだと思うので、無理して購入することはありません!
今回は独自の配合です。もしもっといい土の配合があるという方がいたら教えてください!
洋梨,ラフランス植え方や植える時期まとめ
いかがでしたでしょうか。
植える作業は簡単ですが、やはり土をどうするかが重要になりますね。
また剪定等細かいことも行う必要があるため、少し大変かもしれません。
でも美味しい洋梨を自宅で栽培できるのはとても楽しいことではないでしょうか。
何か質問がありましたら、コメント欄に記載してください!