山間部や中山間地域での農業はいつも獣害との戦いです。
当農園も中山間地域にあるため、周辺にはシカやイノシシ、うさぎ等様々な動物が生息しており、
毎年多くの獣害が発生しています。
特に鹿の被害が多かったため農場全体にネットを設置しました。
このような感じで鹿対策は完了したのですが、今年に入り、野うさぎの獣害が多く発生してしまいました。
そのため野うさぎ対策を施した結果、被害がなくなったため、その対策方法を今回はご紹介していきます。
Table of Contents
野うさぎによる獣害
まずは野うさぎはどのような獣害をもたらすのかをご紹介していきます。
少しわかりにくいかもしれませんが、
上記の写真は梅の木なのですが、枝が噛みちぎられてしまっています。
鹿の場合は綺麗に葉っぱだけを食べていくのですが、うさぎはなぜか枝を噛み切ってしまうため、下の方の枝がなくなってしまいます。
当農園では梅だけでなく、榊やレモン等の柑橘系もこのような被害に遭っています。
狙われるのは植えてから数年程度のまだ小さな苗です。
なぜうさぎなのかわかったのかというと、まずは糞、そしてウサギが掘ったであろう穴を確認することができたからです。
これ以上苗が食べられてしまうと枯れてしまうため、対策をしていこうと思いました。
野うさぎ対策に必要なもの
それでは野うさぎ対策に必要なものを紹介していきます。
今回はネットを使った簡単な方法です。
まずは支柱を用意していください。普通の支柱でいいのですが、長さは150〜180cmのものを用意してください。
あとは鍬も用意してください。理由は後ほど説明します。
そしてネットです。
ネットはこのように網目が細かいものを使用しましょう。
鹿対策ようの網目が荒いタイプのネットは網目が大きすぎてそこからウサギが入り込んでしまいます。
僕が使用したのは、高さが150cmのネットです。
1mでもいいかと思ったのですが、低すぎるとジャンプして飛び越えてきそうなので、少し高めのネットを使用しました。
ネットを使用した野うさぎ対策
それでは実際に僕が行なった野うさぎ対策のやり方を紹介していきます。
まずはこのようにネットを設置したい場所に支柱を設置していきます。今回はこの記事ように少なめに支柱をさしました。
支柱を設置したら次は溝を掘っていきます。
もちろん先に溝を掘ってから支柱を設置してもいいのです。
溝は支柱のすぐ手前に作ってください。
溝の深さは大体10cmほどで大丈夫です。ウサギ対策はこの溝が重要になります。
うさぎはネットを設置しても穴を掘って中に侵入してきます。
上記の通り当農園はほとんどの場所をネットで囲んでいます。しかしそれでも野うさぎの被害に遭ってしまいました。
それは普通にネットを張っても穴を掘って下から入ってくるためです。
溝を掘り終えたら次はネットを支柱につけていきます。
ネットを設置するとき、上の写真のように十分に溝の中にネットが垂れるようにしてください。
このようにすれば、ウサギが穴を掘ったとしても穴の中にはネットがあるので、侵入することができなくなります。
このような感じでネットを設置していきます。この作業を守りたい場所全てに行っていきます。
ネットと支柱を留めるためにロックタイを使用しています。
ネットを設置し終えたら最後に溝を埋めていきます。溝を埋めないとネットを潜って入ってきてしまいますので、必ず掘った土を戻して踏み固めてください。
僕は上の作業の他にこのように溝を掘った場所に竹を上記の写真のように設置しネット付近で穴を惚れないようにしました。
それでもうさぎは穴を掘ってこようとしたので、あまりこ竹は効果がありませんでした。(竹がひっくり返っていたりどかされたりしていたため)
意外とうさぎは力持ちなので、石などを置いていてもどかして穴を掘ろうとします。
そのため、単純に深めに溝を掘ってネットを設置し、物理的に入ってこれないようにする方が効果的です。
実際に僕の農場でもこの方法で被害を食い止めることができました。
設置場所が斜面だった場合
設置場所が斜面の場合、なかなか溝を掘るのは難しいと思います。
実際僕の農場も斜面の場所があるため、その場所には溝を掘っていません。
そのような場所はこのように半分に切った竹を置き、隙間がある場合は右の写真のようにネットを突っ込んでおきました。
これを設置した場所は実際に野うさぎが侵入した形跡があった場所なのですが、
この方法でも野うさぎの侵入を防ぐことができています。
野うさぎの獣害対策まとめ
いかがでしたでしょうか。
ポイントは溝を掘ることです。何種類かネットの設置方法を試しましたが、この方法が一番効果的です。
穴を掘ってネットを張るだけなので時間もそこまでかかりません。
皆さんもぜひお試しください!
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