近年週末農家だったり、庭で作物を育てたり、副業として行ったり、
農地を借り、時間がある時に農業を楽しむ方が増えているというニュースをよく耳にします。
また若者がITを駆使し、農業×ITで事業を進めたり、また地域活性化のために移住するなんてことも多いですよね。
農業というのは心身共に鍛えることができますし、自分が頑張った分だけ自分に返ってきてとてもやりがいがある職業です。
都心部などに農地がある方は別として、農業をしたいという方は基本的に
「中山間地域」という地域で土地を借りる又は買い、農業をすることになると思います。
僕もとある中山間地域で農業をしているのですが、こんなはずじゃなかったのに・・・ということがいくつかあったので、今回はそれを共有できたらいいなと思います。
中山間地域で農業を始めようとしている方にぜひ読んでいただきたいです。
Table of Contents
中山間地域とは
そもそも中山間地域ってどんな場所なのでしょうか。
農業地域類型区分というのがいくつかあります。
道を走っていると田んぼがあったり、農園があったりしますよね。このように平地にある農業区分を平地農業地域といいます。
山にある農地を山間農業地域、平地と山の間にある部分に農地がある場合、そこが中間農業地域となります。
この山間農業地域と中間農業地域を合わせて中山間地域と呼びます。
全国の耕地面積の約4割、総農家数の約4割、日本の国土の約7割がこの中山間地域ということです。
詳しくは下記の農林水産省のHPでご確認ください。
中山間地域での農業の利点
中山間地域で農業をする利点とはいったいなんなのでしょうか。
このような地域で農業をする利点は個人個人によって違ってくると思います。
例えば土地の値段が安かったり、寒暖差を利用した農業をすることが可能であったり、
田舎での暮らしができたりetc…
こんな感じで利点はたくさん出てきますよね。
僕は祖父の農地を譲り受けたので、なぜこの場所にしたの?と言われてもちょっとお答えできないのですが・・・
でも僕がこの土地で良かったと思う点をいくつか挙げるとすると・・・
・近くに河原や川がある
・広大な土地を安い税金で維持できる(農地はサッカーコートより少し大きいくらい+山をいくつか所有)
・自給自足が可能
・自然しかない
こんな感じでしょうか。
将来的に僕は自給自足しながらペットを飼って優雅に暮らしたいと思っているので、
本当にこの土地は僕にとってはとてもいい物件でした。
中山間地域で農業をするデメリット
この土地は僕にとってとてもいい物件でした!と上に記載しましたが、これだけは許せないということいくつかありますのでご紹介していこうと思います。
これは本当に個人的なことも含まれているので、こんなこともあるのかという感じで読んでいただければ幸いです。
獣害
この写真は僕の農場の一部なのですが、こんな感じで四方を山で囲まれた場所に位置しています。
山の中には様々な生き物が生息しています。
僕の周りの山には(カモ)シカ、猿、猪、野うさぎが生息しています。この中で一番厄介なので鹿です。
昨年の冬から頻繁に出現するようになり、榊や他の農作物の葉っぱが食べられ、幹が齧られ、結果として枯れてしまうという事態が発生しています。
上の記事のように、鹿対策として農場全体を柵で囲んだところ、今年に入りほとんどの農作物が昨年とは比べ物にならないほど成長しました。
昨年まで鹿にほとんど新芽が食べられてしまい、成長していなかったということです。
策をやって良かったと喜んでいたのも束の間、台風の影響で柵が弱っていたのか、鹿が柵を押し倒し農地へ侵入。
今年植えたばかりのレモンなどの柑橘系が被害に。また榊も野うさぎや鹿にダメにされています。
獣害の原因は全国的に見ても鹿が一番多いと聞いたことがありますが、平地農業地域でしたら鹿による獣害はほとんどないのではないでしょうか。
(平地だと鳥にやられるのでしょうが、僕の土地でも柿やブルーベリーを食べられているので変わりませんね)
丹精込めて育てた農作物をたったの2、3日でこんな風にされてしまうと本当にイライラが止まりません。しかも何回も。
正直獣害が1番のデメリットであると感じております。
マムシなどの危険な生き物がいる
僕の農地にはどうやらマムシがいるそうです。農地というかここの地域にマムシが生息しているため、周りの農家の方から毎回「マムシに気をつけろよ」と声をかけられます。
マムシは毒があるので噛まれたら大変危険です。絶対に肌を露出して草むらに入ってはいけません。
また蜂も見ただけで4種類?くらいいてやばいなあと実感しています。
そもそも僕は虫が大嫌いなので、正直厳しいところがあります。が大分慣れてきたので今はそこまで気になりません。
仕事をするときは顔の肌もほとんど露出しないほどカバーしているので、正直気分は最強です。
それでもブユに刺されたり、ヒルに血を吸われたりするので、山には危険がいっぱいです。
出荷先が遠い
これも大きな悩み事の1つです。
基本的にJAなどは出荷時間が午後5時までなど決まりがあります。
僕の農地から一番近い出荷先まで約50分ほどかかります。往復100分。
本当に時間の無駄です。近くだったらどんなに良かったことかと何回も思いました。
また僕は農場付近には住んでおらず、農場から約50kmの場所に住んでいます。
往復100kmはなかなか辛いです。ガソリン代も最近高いので。
中山間地域での農業の利点やデメリットまとめ
いかがでしたでしょうか。
デメリットの中で獣害が本当に厄介です!中山間地域で農業をする方は、必ず獣害対策を行ってから農作物を植えるようにしましょう。
また地域の農家さんと必ず情報交換することをおすすめします。
しっかり育っていた農作物がある日突然枝だけになっていたら、かなり精神的にきます。
それでも農業は本当に楽しいです。どんどん農業を盛り上げていきましょう!
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