昨年から一般企業でも副業が解禁され、様々なことに挑戦されている方が多いのではないでしょうか。
都心部ならウーバーイーツなどすぐ始められる副業もありますし、
ブログやアフィリエイト、クラウドソーシングなどITに関わることなど幅広い副業が存在しています。
そんな中「農業」は自然を楽しみつつ、自分のペースで仕事ができ、仕事をした分だけ成果が出るため、脱サラして本業にする20代の方が増えています。
農業を本業にはできないけど、副業にしたいという方も多いのではないでしょうか。
「週末農業」というワードも出てくるくらい、農家と会社員を兼業する方も増えてきています。
今回は副業で農業は榊がおすすめというタイトルにしたのですが、なぜ「榊」が副業におすすめなのかをご紹介していきます!
Table of Contents
榊(農家)が副業におすすめの理由
早速なぜ榊の販売が副業におすすめなのかをご紹介していきます!
ニッチなジャンルかつ需要がある
1つ目の理由として榊をメインで出荷しているいわゆる「榊農家」はとても少なくなってきています。
簡単にいうとライバルが少ないんです。
例えば野菜類や果物類はどうでしょう。トマト農家、キャベツ農家、リンゴ農家。
専業で行なっている農家さんがたくさんいますよね。そのような方達がいるジャンルに挑んでは、市場に出荷できるのかも怪しく、家庭菜園になってしまう可能性が高いです。これでは副業になりませんよね。
榊は主に神社や神道を信仰しており、神棚に飾るために購入する方に需要があります。
(参照元:PHOTOAC)
こんな感じです。そしてこの神道では、榊を毎月1日と15日に変える風習があるため、1回買ったら終わりとはなりません。
神道がなくならない限り榊の需要は途絶えることはありません。
育てるのが楽で1年中出荷できる
榊は暑さに強く、寒さに弱い植物(樹木)です。育てる場所は半日陰が最適です。
もちろん水かけなどは重要ですが、野菜や果物のような頻度での水かけは必要ありません。
また果実ができる時だけ忙しかったりすることがなく、1年通して行うことは同じなので、異なった作業をすることがなく比較的簡単に育てることができます。
もちろん榊を売るためには量が必要ですが、挿し木をすることによってお金をかけることなく母数を増やすことが可能です。
以下に挿し木の育て方を記載した記事を貼っておくので一緒にお読みください。
また榊には出荷時期というのは特に決まっていないので、収穫したら売るというように1年中通して出荷することが可能です。
労働時間が比較的少なめ
農業は炎天下で長時間働くイメージがありますが、榊に限ってはそんなことはありません。
出荷する前の作業としては基本的に水かけ、草刈り程度。
出荷作業はいくつかの榊をまとめて1束にしたものをビニールに入れるだけです。
僕は1時間に15束くらい作りますが、器用な方ならもっと素早くできるでしょう。
安定した収入を得られる
上でも記載した通り、榊は需要があるにも関わらず、供給量が少ないため、出荷すれば売れる状態です。
また市場に出回っている90〜95%の榊は中国産です。
しかし純国産の榊は葉っぱが生き生きしており、立派です。需要としては日本産の榊を求めている方が多い印象があります。
僕の場合、大きさや重さによって異なりますが、1束130円〜280円ほどで出荷しています。
現在出荷先はJAのみ。価格を自由に決めることができるので、まずは販路確保のため国産の榊の市場価格の半額ほどで出荷しています。(国産榊の市場価格は約500円〜750円ほど、2,000円〜2,300/kg)
僕は現在週2〜3時間ほどの出荷作業で8,000円〜12,000円/週ほどの利益があります。
まだ出荷には力を入れていないのでそこまで収入はありませんが、週2〜3時間でこれだけの収入を得られたら副業としては十分でないでしょうか。農業のいいところは出荷してしまえば何もしなくてもお金が入ってくることです。
ブログと似ていますね。。。
榊を副業にすることができる条件
ここまでメリットしか書いてきませんでしたが、
もちろん榊の栽培は誰でもできることではありません。
榊を栽培できる条件はいくつかあると思うのですが、個人的に絶対条件をいくつか挙げてみました。
・出荷できるまでの数年我慢できるか
・出荷先があるのか
・力仕事はできるのか
土地や広い庭があるか
農業をやるには土地が必要です。
地方に住んでいる方はもしかしたら土地があったり、広い庭がある場合がありますが、都心部に住んでいる方は大きい土地はまず持っていないのではないでしょうか。
農地がなければ農業はすることはできませんよね。
現在はレンタルできる農業があるようです。週末農家になるならわざわざ土地を買う必要性はあまりないように思います。
どうしても農業を副業にしたいという方は農地を購入するのも手だと思います。
しかし榊に至っては最悪の場合ポットである程度大きくなるまで育てることも可能です。あまり榊にとってはよくありませんが、最悪の場合です。
榊を育てるベストの場所を上の記事では詳しく説明しています。このような土地を見つけた方は、榊栽培に適しているかもしれません。
出荷できるまで耐えることができるか
これも榊だけに当てはまることではないのですが、
農作物は出荷できるまでに時間がかかります。桃栗三年柿八年なんて言葉も聞きますよね。
実は榊も出荷できるまで、個体の大きさによっては数年かかることがあります。本当に個体差ですが、僕が育てている榊は3年でやっと僕の背丈くらい(180cm程)に育ちました。
これが副業にする際の最大のデメリットだと思います。
出荷先を確保できるのか
榊の出荷先としてまずは、実績を作るために近くの直売所やJA、道の駅なんかに売り込むことができます。
地方ではこのように年間使用料を払えば自由に出荷できる場所はあるのですが、都心部はどうでしょうか。
おそらく直売所もあると思うのですが、榊を取り扱っているかは不明です。
アマゾンなどを使用してオンラインで販売するのも手ですね。
そのそも出荷先を確保できなけばお金に変えることもできません。
榊を育てつつ、どこに出荷するかいくつか目星をつける必要があります。
力仕事はできるか
農業は力仕事がほとんどです。
穴を掘るのも植えるのも全て手作業になります。
腰が悪かったりするとかえって悪化してしまう可能性があります。
体の健康を第一に考えて、農業をできるのかを自分の体と相談してから開始しましょう。
榊を生産することができないパターン
榊の栽培は簡単で誰でも始めることができるものだとご紹介しましたが、
榊を生産することができない状況もあります。
それが関東より以北に住む方です。
上記の通り、榊は暑さに強く、寒さに弱い樹木です。
実際榊は関東以南で栽培されていて、関東以北は「ヒ榊(ヒサカキ)」という種類を栽培しています。
本榊はひさかきに比べ葉が大きく、社頭の装飾として創定されている伝統の樹木。
ひさかきは本榊(ほんさかき)に比べ葉が小さく、葉の周りがギザギザしているのが特徴。葉っぱの大きさが小さいことから、姫榊(ひさかき)といわれなど、諸説あります。
参照元:日本榊本舗
本榊がもともと神社に飾られるために作られた伝統的な種類のため、ひさかきよりも需要があります。
ひさかきしか生産できない場合は、また事情が少し変わってきます。
というのも僕が出荷しているJAにもひさかきは出されていますが、本榊ほど売れていません。僕はもちろん本榊なのですが、出した瞬間売れてしまうということもあります。これだけひさかきと本榊の需要は異なります。
また榊栽培のデメリットもまとめてみましたので、合わせてお読みください。
副業としての農業は榊がおすすめ
いかがでしたでしょうか。
実は榊以外にも僕は栗もメインで出荷しているのですが、こちらも短期間の副業に適していると思ったので、その理由やメリット、デメリットを上の記事でもシェアしていますので、お時間があれば合わせてお読みください。
さて、榊農家を副業として行うには様々な条件がありますが、メリットもたくさんあります。
もちろん大変なこともありますが、自然に触れながら農業をするのはストレス発散にもなり、気持ち的にも余裕が出てきます。
少しでも農業に関心を持っていただけると幸いです。
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