農家にとって一番困ることは作物が取れなくなってしまうことではないでしょうか。
天候によって日照不足に陥ったり冷害が起こったり、原因はたくさんあります。
しかし榊のような作物は上記のような問題よりも、獣害に悩まされることが多いです。
というより榊は天候によって成育はあまり左右されませんが、獣害は本当に厄介です。
1年の成長が無駄になってしまうことだってあり、ご自身の計画を変更しなくてはいけなかったり、植え替えをしなければならないことがあります。
このブログでも獣害対策等ご紹介されていただきましたが、今回は、榊はどんな獣害が起こるのか、いくつかの例をご紹介しようと思います。
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これまでに発見した野生の動物
僕の農場は3方を四方を山で囲まれています。
そのため野生の動物がたくさん生息しております。
僕自身がこれまでに実際に見た動物としては、いのしし、猿、鹿(日本カモシカ及びもう一種)、ハクビシン、ウサギです。
この他にも野生の動物は生息しているでしょうが、実際に山から降りてきて、僕の農場に侵入してきたのは上記の動物です。
榊の獣害の例
それでは実際に榊はどのような被害に遭ってしまうのか、写真と合わせてご紹介していきます。
鹿による獣害例
上記の中の動物で、一番厄介なのが「鹿」です。
榊の天敵と言っても過言ではないです。僕の農場で一番被害が出ているのが鹿による獣害です。
少し見にくいかもしれませんが、赤丸の部分が実際に鹿が食べたと思われる場所です。
全長1mほどの榊はこのようにてっぺんから葉っぱを全て食べられてしまい、最悪の場合、写真のように主幹が折られてしまうこともあります。
せっかく大きく育ってもこのように折られてしまうと本当に悲しいです。
こちらの写真も鹿による被害です。
真ん中のあたり(黄色の丸)だけ葉っぱがないのがわかりますか?
ちょうどこの高さが1mほどの高さとなります。どうしてかわかりませんが、鹿はあまり頭を下げて下の部分の葉っぱを食べないようですね。
頭の高さの部分の葉っぱのみを食べてしまいます。
こんな感じでほとんど真ん中の部分が食べられてしまっています。
1m以上の榊は下の部分はきれいに残っており、真ん中部分は食べられ、上の部分は成長を続けているのでこのような見た目になってしまいます。
ウサギによる獣害例
実はウサギも榊を食べることがわかりました。
実際ウサギが侵入しているのを見たことがあります。その場所は鹿対策はしてあったため、鹿のような大きな動物は入ってこれないようになっていました。
ネットを貼っていたのですが、網目が粗いタイプを使用していたので、その隙間から侵入していました。
詳しい状況は上記の記事をご参照ください。
こんな感じになってしまいます。鹿の被害と違うのは枝の表面を齧った跡があるということです。
こちらは太陽光パネル下に植えた榊なのですが、元々の大きさはこの程度のものです。大体30cmあるかないかくらいの大きさです。
上記の通り、鹿は侵入することができる場所ではなく、ウサギの侵入を実際に目撃したので、ウサギによる被害で間違いなと思われます。
ウサギも結構大きかったので榊との大きさもちょうど合います。
榊の獣害対策
榊の獣害対策は色々試してみましたが、一番有効な方法は1つひとつネットで囲っていくことです。
こんな感じで榊をネットで囲んでからは、全く食べられた様子はありません。
上記の写真は高さ30cm以下の榊の場合のみです。
こちらは榊ではないのですが、1mほどの榊はこのように上部を開けた形でネットを張っています。
ネットの張り方の詳しい方法は以下の記事を合わせてお読みください。
鹿はどんなに大きくても1m20cm以上のものは食べることができません。大体鹿の頭の位置は1mほどと言われていますので、1mより高いネットを使用するか、それよりも作物が大きく育っている場合は、ネットは使用する必要はありません。
こちらは2mほどの榊ですが、真ん中のみを食べられて他の箇所は無事です。
1m50cmまで育てることができれば、獣害の心配もなくなると思います。
榊の獣害の例まとめ
いかがでしたでしょうか。
僕の農場の土地柄鹿の被害が多発しておりますが、地域によっては鹿以外にも被害が出ていることと思います。
せっかく大きくなった榊を食べれたてしまうと、今までの時間が無駄になってしまいますし、精神的にもショックを受けます。
獣害が発生する前に、植えたらネットを設置したり、電気線を張ったり等対策をしっかり行い、獣害に備えましょう!
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