キウイ棚を自作する簡単な方法|基礎,高さ,広さ,必要な道具写真付きで紹介

このブログを見て、榊農家なのになぜキウイ?と疑問に思った方も多いと思います。

知り合いの農家の方がキウイ農家をしていて、結構いいということを小耳に挟んだので、

僕もキウイ作りに挑戦してみようかなと思いたったわけです。

また、榊はもう十分植えてしまったのですが、土地が余っていてもったいないというのもありました。

本題に戻します。

キウイを栽培するには棚を作る必要があるんです。キウイはシダ植物なので、それを蔦って大きくなっていきます。

棚を購入するのもいいんですが、見た感じ細いしキウイの重さで折れそうだし、何より僕の農場は元々お茶畑で傾斜があるため、市販のものだと上手く作れないのではないかと思い、自作することにしました!

多少時間はかかりますが、思ったより簡単にできるのでオススメです。セメントも使用しないので、僕のような素人でもできました!

今回は斜面にキウイの棚を自作した工程や必要な道具などを全て紹介していきます!

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キウイ棚を作る場所の広さ

キウイ棚を作る場所はどれくらいの大きさなのかをまずはご紹介していきます。

キウイ棚を作る予定の場所に仮で単管をおいてみました。(本当にワラビが生えまくっていい迷惑です・・・)

縦×横=6.5m×6.5mほどの大きさです。お試しでの設置なのでまずは小さめに。販路が見つかればさらに広げていくつもりです。

上でも説明した通り元茶畑なので、傾斜が多少あります。写真でもわかりますかね?

キウイ棚の高さ

キウイ棚を自作するときに一番気をつけたいのが「高さ」と言っても過言ではありません。

というのもキウイが成長し、ツタがはっていき実をつけますよね。

そのとき棚の高さが高すぎると、収穫するときに手が届かなかったり、脚立を使わなければならなかったりと色々と不都合なことが起きてきます。

また低すぎると、管理するときに腰を曲げて作業しなければならないため余計大変になります。

高ければいいというものではなく、いかに収穫時、管理する時に楽ができるかということを考えましょう。

僕の身長は176cmです。手を伸ばして届く範囲はだいたい180cm〜185cmといったところでしょう。

なので僕の場合、棚の高さは182〜185cmほどとしました。誤差はありますが、少なくとも180cmより低くはなっていません。

これは僕の場合です。基本的に自分の身長+5cm〜10cmほどを目安に棚の高さを決めていきましょう。

キウイ棚に必要な道具

それではキウイ棚を自作するのに必要な道具を1つずつ紹介していきます。

まずはブロック×9個

こちらは平地にキウイ棚を作りたいと考えている方には必要ないかもしれません。このブロックは単管パイプが重さや呪力で動かないように安定させるために購入しました。いわばストッパーです。

上でも記載しましたが、僕がキウイ棚を作ろうとしようとしている場所は傾斜があるため、なんかだんだん下にズレてきそうな気がしたため購入しました。

使い方は後ほどご紹介します。

単管パイプの土台×9個

名前の通り、単管パイプを入れるための土台です。

こちらは土台の下が柔らかい土の場合、単管パイプの重さで単管が地中にどんどんめり込んでいってしまう可能性があるため、土台の下にこのようなブロック(レンガ)を敷くことが必要です。

というのも単管パイプの土台は穴が空いている部分は空洞になっているからです。

コンクリを使用する場合は、単管パイプの土台を入れる穴にコンクリを流し込んでいき、土台が沈むのを防ぐのでしょう。

そのためコンクリで固めてしまう場合には必要ありません。

量は単管パイプの土台と同じ数だけ購入してください。

やや×3袋くらい

砕石は単管パイプを入れる土台が、土台やパイプの重さで沈み込むのを防ぐために使用します。4袋くらいと記載していますが、掘る穴の大きさなどによっていれる量が変わってきますので目安で上のように記載しました。

これもコンクリートの代わりですが、地盤がしっかりしていればレンガのみでも大丈夫です。

クランプ(直交クランプ、自在クランプ)各40こずつ購入(箱買い)

クランプは単管と単管をつなぎとめるために使用します。

基本的には直交クランプを使用しますが、棚を補強するために自在クランプを筋交用に使用します。

単管パイプ(4m×6本、3m×6、2.2m×9本)

土台に入れる単管は2.2mのものを使用しました。詳しい説明は下で行います。

売っていた単管が4m、3m、2m、1.5mとちょうどいい長さの物がありませんでした。
そのため2.2mの単管は3mの単管を購入した地元のカインズホームで無料で切断しました。

あとは穴を掘るための鍬、シャベルだったり、メジャーだったり脚立が必要になってきます。

またこのような水平器も棚をきれいに作る上で必要になってきます。

水平器についてですが、正直なところ使用した方がいいです。適当だと、ある一部に力がかかり単管が倒れる恐れがあります。

また直行クランプを使用する場合、水平でないと噛んでしまい締めることができません。

必要な道具おさらい
・ブロック×9個
・単管パイプの土台×9個
・土台を支えるためのブロック×9個
・砕石×4袋くらい(必要な場合のみ)
・クランプ(直交クランプ、自在クランプ)各40個ずつ購入(箱買い)
・単管パイプ(4m×6本、3m×6、2.2m×9本)
・水平器
注意
今回使用した道具や本数、量は上記の6,5m×6.5mの大きさで使用しています。これを目安に、各自購入する道具や材料を検討してください。
また1人での作業は大変危険です。必ず2人で行うようにしてください。

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キウイ棚の自作のやり方

それでは実際にキウイ棚を自作した工程を公開します!自作のため、完璧ではありませんのでその点については、ご了承ください。

穴を掘り単管を入れる土台を埋め込む

キウイ棚の大きさや、単管を入れる場所をまずは大まかに決めておきます。

場所が決まったら、単管を入れる土台を土の中に埋め、固定する作業から初めていきます。

鍬やシャベルを使って穴を掘っていきます。穴の深さの目安として、ブロックや土台がすっぽり入るくらい掘りましょう。

鍬を使うよりシャベルを使って直角に掘ると後々楽です。

まずは写真の右側にあるブロックから入れていきます。

補足説明
このブロックを入れる理由として、傾斜があるため単管を入れる土台を固定するためです。土地が水平の方はこのブロックは必要ありません。

丸い穴に単管パイプを入れるのですが、もしコンクリなどでブロックの下を固めない場合、単管が重さでどんどん土に沈んでいってしまう恐れがあります。

そのため、このような小さなブロックを空洞のあるブロックの下に置くことによりこれを防ぐことができます。

このことを書いてある記事があまりなかったため追記させていただきました。

ブロックを入れたら周りに土を入れていき、踏み固めていきましょう。

次は土台を埋め込む場所に砕石を水平に敷き詰めていきます。土台をそのまま土の上に置いてしまうと、重さで沈んでしまうため、沈み込むのを防ぐために砕石を入れることをおすすめします。

砕石を入れたら、土台を入れます。ブロックと土台が同じ高さになるとベストです。

しっかり場所を確認し、OKのようなら土を戻し踏み固めます。

①土台を入れる場所を決める
②穴を掘る
③ブロックを入れ、周りを固める
④砕石を入れる
⑤土台を入れ、場所があっているか再度確認し土を入れ踏み固める
⑥同じことを繰り返す

単管を土台に装着する

土台が完成したら、次は土台に単管を入れていきましょう。

土台を埋め込んだ後はこのような感じになります。

土台を埋め込み、単管を差し込みます。

これで土台は完成です。ここまでで大体2時間ほどです。

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直交クランプを使い単管を組む

土台が完成したら、次はクランプを使用し、単管を組んでいきます。ここが難関ポイントです。

クランプは単管と単管を組み合わせるために使用します。

自在より、直行クランプを使用した方が安定します。そのため、直行で組める箇所はなるべく直行を使用しましょう。

ひとまず仮止めでいいので、大体の場所に固定しておきましょう。

上の写真のように、余裕がある部分にさらにクランプを固定していく必要があるため、固定するときはなるべく余裕を持たせましょう。

クランプを使って単管を組む時に高さも一緒に調節していきましょう。

水平の土地に棚を作る場合は、基本的に地面と水平にして単管を組めば間違うことはありません。

しかし僕のような傾斜がある土地に棚を作る場合は、クランプで固定するとき角度を調節しなければならないため、少し手間がかかります。

また場所によっては上の写真のように1本の単管に3箇所クランプで固定することもあります。

この場合、つける場所を間違えるとクランプを固定する場所がなくなり、組み直さなければならないことがあります。

僕の場合、組み方を変えなんとか組むことができました・・・やっぱり自作するとこのような問題点も出てきます。

注意
単管を組み合わせる作業は少なくとも2人で行ってください。そもそも1人での作業は大変難しいため、時間がかかるし、正確に組むことができません。

骨組み完成

素人ながら骨組みが完成しました。

完全に水平にはなっていませんし、横も真っ直ぐではありませんが形にはなりました。

傾斜があること、単管の組み合わせに四苦八苦したため、時間がかかりましたがここまで約5時間ほどです。

思ったほど時間はかかりませんでした。

筋交を入れる

基本的に骨組みができたら完成なのですが、今回は強度を上げるため四隅に筋交を入れていきます。

小さいキウイ棚でしたら筋交はいらないと思いますが、僕の農場は風がたまに強く吹くため今回は筋交を入れていきたいと思います。

筋交を入れる場合は、先ほど使用した直交クランプではなく、自在クランプを使用します。

二等辺三角形の形が一番力がかかるので、なるべく二等辺三角形を作ってください。

筋交は補強を目的としていますので、やり方は千差万別です。僕は四隅に上の写真のように筋交を入れましたが、風を強く受ける場所や、不安な場所には筋交を入れていきましょう。

大きいキウイ棚の場合は必ず筋交を入れてください。

ワイヤーの張り方

後はワイヤーを張り巡らせたら終了です。ワイヤーの張り方も後々公開していこうと思います。

ワイヤーの張り方を以下の記事で紹介しています。

ぶどう,キウイ棚ワイヤーの張り方,太さ,間隔等簡単なやり方を紹介!

2022年7月24日

とても簡単な方法なので、是非とも試してみてください!

ブドウ棚,キウイ棚自作の費用や予算,材料の購入数は?総額を紹介!

2022年4月20日

また上の記事では、僕が自作したキウイ棚はいくらかかったのかを全て公開しています!

面積によって値段は変わってきますが、参考にしてみてください。

追記

キウイ店を自作して半年以上経ちましたが、台風の影響等全く受けず損傷もありません。

全ての単管を確認したわけではありませんが、平行もしっかり保たれています。

引き続き報告を続けていきたいと思います。

2023年1月現在:キウイの蔦がワイヤーを這うようになりました。それでも単管が沈むということは起きていません。

キウイ棚はここまで拡張しました。

2023年7月15日

土台部分の説明が少し難しいというご指摘をいただいたので、土の中を可視化してみました。

①は単管を入れる土台

②は土台を支えるレンガ

③はブロックがなかったので円ブロックを使用していますが、これは①を支えるためのブロックと思ってください。

地面に傾斜がある場合は、このように角度をつけるとしっかりとした支えとなります。

④は砂利や砕石を入れる場所です。②の下に入れます。

斜面にキウイ棚を自作する簡単な方法のまとめ

いかがでしたでしょうか。

基本的に今回使用した道具は、ホームセンターに全て売っている物です。セメントなども使用していないため、そこまで難しい作業はないと思います。(あるとしたら単管を組む時くらいかな?)

もちろん斜面にキウイ棚を自作するのは水平の場所に設置するより難しいです。

でも市販のキウイ棚は見た感じとても細くて台風が来たら折れそうだし、耐久年数も最大5年。それでも数万円しますからね。

頑丈な単管でパイプ作った方が後々いいんじゃないのかなと思います。

写真だと分かりにくいこともあると思うので、何かありましたら、下記のコメント欄に質問事項を書き込んでいただければ、お答えしていきます。

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2 件のコメント

  • これからキウイ棚を作ろうと思っていた矢先でしたので大変参考になりました。ありがとうございました。
    一点だけ、ブロックの記述が何度か説明文中に出てくるのですが、土台の下に置くブロックと右横に置くブロックの区別がつきにくいのでここを分かり易く説明して頂けると助かります。私は最後まで読んで理解したと思っていますが私の理解が間違っているかも(汗)と少し心配です。しかし、最後の写真を見てほぼ問題ないだろうと思っています。
    図で土台、土台下ブロック、砕石、土台ずれ防止ブロックの位置関係を入れていただければ私のような素人でも直ぐに理解できると思います。以上です。

    • 梶谷林様
      コメントありがとうございます。
      ご指摘ありがとうございます。確かにイメージが湧かないと分かりにくいですよね。
      新たに追記の箇所に土の中を再現した図を追加しましたので、参考になれば幸いです。
      もしまだ不明な点があれば何なりとコメントしてください。

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