榊栽培土の配合,おすすめの赤玉土の使い方,水捌けの悪い場所への植え方は?

榊は栄養たっぷりな水捌けのいい土を好む植物です。

榊は一度根がついて大きくなればそこまで水を気にする必要はないのですが、逆に植えたばかりの榊は、水切れに弱いという特徴があります。

水捌けが良すぎると逆に良くないんです。

簡単にそう言っても、栄養が多く水捌けのいい土と聞くと、このような土を作り出すのはかなり至難の技です。

栄養を多くするためには、堆肥や腐葉土といった類のものを入れる必要があるのはご存知の方も多いのではないでしょうか。

では、水捌けを良くするためにはどうしたらいいでしょうか。

また、水捌けが悪い場所に植えたいという方もいると思います。今回は実際に榊農家の僕が直面した問題と合わせて、

榊の土の配合や、水捌けの良い土の作り方を紹介していきます!

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榊栽培で直面した問題

これまで数百本の榊を植えてきた僕ですが、何度植え替えても同じ場所の榊だけ枯れてしまうという状態にありました。

見にくいのですが、こちらの榊です。まだ完全に枯れているわけではないのですが、

葉っぱが枯れてきているのが分かります。

病気を疑ったのですが、周りの榊はしっかり育っていますし、何回も植え替えている場所なので病気ではないだろうと結論付けました。

太陽光パネルの下の場所なのですが、この場所の榊以外はスクスクと育っているのがわかりますか。

全て同じタイミング、同じ条件のもと植えたんですが、上記の写真の場所は何度も枯れてしまうのです。

これまで榊を植える場所の土を入れ替え新しい土にしたり、肥料もしっかりあげていたのですが効果はありませんでした。

問題は土の水捌けにあった

今回も枯れてしまったので、真剣に問題を考えてみました。

もう一度こちらの写真を見てください。奥の方の榊はとても大きいですよね。

少なくとも150cmくらいはあります。

榊は全て自前の本榊の挿し木から育てたもので、土の配合も腐葉土、堆肥と全て同じにしたつもりでした。

しかし、もともとあった土は気にしていなかったため、

よく育つ場所の土と枯れてしまう場所の土を比べてみることにしました。

左側はよく育つ方の土で、右側は枯れてしまう場所の土です。

違いが分かりますか。左は茶色っぽい土で掘っても掘っても基本的には乾いています。(この時期雨は1週間以上降っていない。そもそも太陽光パネルの下なので水分はあまり溜まらないはず)

右の写真の土は、湿り気があり少し粘土質っぽい土でした。

おそらくもともとあった土が原因でしょう。いくら上部だけ土を変えてもダメだったということです。

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赤玉土を使用する方法

さて、この水捌け問題を解決する方法として、「赤玉土」をあげることができます。

赤玉土は関東平野に広がる火山灰が降り積もって出来た土壌、関東ローム層の赤土から作られています。赤土を乾燥させてから振るいにかけて、粒の大きさごとに分けたものが赤玉土となります。土にはpHが記されており、これを指標にして植え込みに使う植物を選んだり、配合するときにpHを調整したりします。赤玉土はpH6.0程度なので、弱酸性の土になります。

また、赤玉土は腐葉土などと違い、無機質な用土になります。そのため雑菌などが繁殖しにくく、挿し木などによく使われます。鉢植えにしている観葉植物などの用土の表面に赤玉土を敷くことで、雑菌の他にもコバエなど有機用土を餌としている害虫の繁殖をある程度防ぐことができるようです。
参照元:LOVEGREEN

赤玉土の効果は、保水性排水性保肥性の3つがあります。

赤玉土はどちらかといえば粘土質の土なので排水性は大丈夫なのかと思うかもしれませんが、

普通の土屋腐葉土よりは確実に排水性は高い土となっています。

また赤玉土には「大粒」「中粒」、「小粒」、「極小粒」等種類があります。

この違いをしっかり理解していないと、作りたい土が作れなくなってしまう可能性があります。

石や砂利を思い浮かべてみてください。大きい石同士は隙間ができるので水がどんどん流れていきますよね。

逆に小石は隙間がなくなるので、水があまり流れていきません。

それと同じで大粒の赤玉土は水捌けはよくなりますが、保水性は落ちます

逆に小粒の赤玉土は保水性は高まりますが、排水性は落ちます

この違いをしっかり理解し赤玉土を使用するようにしましょう。

補足説明
石を用いて説明しましたが、赤玉土はあくまで土です。水をかけたり時間が経つと粒が崩れて小さくなっていきます。そのため、土質を維持するためには排水性や保水性は変わっていくので土の入れ替えが必要になります。

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水捌けが悪い場所の榊に適した土の配合の仕方

それでは赤玉土を使用した、水捌けが悪い場所に榊を植えるための土の配合について紹介していきます!

まず赤玉土についてですが、今回は水捌け(排水性)をよくしたいので中粒の赤玉土を多く使用します。

全て中粒の赤玉土でもいいと思ったのですが、上でも記載の通り植えたばかりの榊は水切れに弱いという特徴があります。

もともと排水性最悪な土ですが、太陽光パネル下ということで少しくらい保水性を確保したいと思い、小粒の赤玉土も混ぜています。

栄養として多少堆肥を入れましたが、もともと栄養は豊富にある土なのでほとんど入れていません。

比率としては中粒:小粒:堆肥=7:2:1ほどです。

もしこれが太陽光パネル下ではなければ、

中粒:小粒:堆肥=8:1:1か9:0:1でもいいかなと思っています。

初めて植える場合は堆肥や腐葉土の比率をもう少し上げてください。

あとは穴を掘って元の土としっかり混ぜて榊を植えてください。

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榊栽培の土の配合,おすすめの赤玉土の使い方まとめ

いかがでしたでしょうか。

水捌けが悪い場所に榊を植えても育たない可能性の方が高いです。

榊を栽培したい場合は、榊を植える前に必ずその土質を確認するようにしてください。

もし土の配合について相談がある場合はご気軽にコメントしてくださいね!

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